映画>ロシア映画>「スプートニク」ロシア製SFエイリアン映画(未見)
少し間が空いてしまいましたが、
8/9に書いたこちらの記事から続いてます。
ロシア版ポスターと日本版ポスター比較。
日本はアニメ的構図が好きなのね。
先の記事でご紹介した「ライフ」(2017年アメリカ映画)が
「人類がうっかり採取しちゃった火星生命体(ヤバいやつ)が地球を目指す。
阻止できるんか人類?」
で、最後は「来ちゃったかも?」感で終わっているのに対し、
こちらの「スプートニク」(2020年ロシア映画)は
「ソ連の宇宙飛行士の身体に寄生した地球外生命体が、地球に来ちゃったよ!
さあどうする人類?」
という「もう来ちゃったコンニチハ」なところから始まるようです。
今年3月末に日本公開されたばかり。
ロシア版エイリアン映画(まだ珍しい)ということで少し話題になったようですね。
我が家では去年のコロナ第一波以来ずっと「映画館自粛」をしているので、観てません。
アマプラで観れますが、まだ新しい作品なので、レンタル有料・500円。
- スプートニク(字幕版)
- Video On Demand
500円か。どうしようかな。
まずは予備知識(時代背景)を。
舞台は東西冷戦時代。
当時、米ソは核開発の他に宇宙開発でもシノギを削っていました。
1957年、ロシアは世界初の人工衛星・スプートニク1号を打ち上げ、人類の宇宙開発史の幕を開けます。
これによりロシアは、熾烈な人工衛星開発合戦をしていたアメリカを一歩リードしました。
スプートニクはロシア語で衛星を意味する普通名詞です。
やったぜ!アメリカざまあみろ!的な、世界初の偉業なのに、アメリカではさっそく「スプートニク・ショック」なる言葉が作られたほどなのに※、シンプルに「衛星1号」と名付けちゃったわけです。
※スプートニク・ショック:
ソ連による人類初の人工衛星「スプートニク1号」の打上げ成功の報により、アメリカ合衆国を始めとする西側諸国の政府や社会が受けた衝撃感、さらに危機意識を一語で表した言葉。(Wikipediaより)
ロシアのネーミングセンスって往々にしてこのように「ミもフタもなくシンプル」なのが非常に多いです。
宇宙関連だけに絞っても、以下のように全てが単なる普通名詞というシンプルさ。
●宇宙ロケット:ソユーズ(団結)、ボストーク(東)※
●有人宇宙船:ソユーズ(団結)
●有人宇宙ステーション(1代目):サリュート(花火)☚「打ち上げる」から?
●有人宇宙ステーション(2代目):ミール(平和)
人類初の有人宇宙飛行もロシアがやりました。
1961年、ユーリイ・ガガーリンがボストーク1号で成し遂げました。
女性初の宇宙飛行もロシアです。
1963年、ワレンチナ・テレシコワがボストーク6号で成し遂げました。
※地名「ウラジオストク」はロシアがシベリアの極東の最果てに極東地域監視のために建設した軍事都市が起源なので、
ウラジ(征服)+ボストーク(東)=ウラジオストク(東方征服)という名前です。
※対するアメリカの場合、アポロはギリシャ神話の太陽神(固有名詞)です。
ペレストロイカすら「再建」という意味の普通名詞だし。
骨太でも何でもないのに「骨太の方針」とか付けちゃう日本政府の、もったいつけ過ぎな中二病風味のセンスよりかは、潔い。
なので私ははっきり言えば好きです。
ロシアンどストレートネーミング。
映画の舞台は1983年。ロス五輪の前年ですね。
ちなみに1984年のロス五輪は、ソ連を筆頭に東側諸国が参加をボイコットしたことでも有名です。
発端は、ひとつ前の1980年モスクワ五輪をアメリカがボイコットしたことへの報復です。
アメリカの誘いに応じて、日本もボイコットしています。
(西欧諸国は、西ドイツ以外はアメリカの誘いに応じず、参加)
理由は1979年のソ連のアフガン侵攻に対する抗議。
そういう時代だと念頭に入れてください。
で、冒頭でも一度書きましたが
「ロシアの宇宙飛行士が、宇宙でエイリアンに寄生されて帰国」
つまり危険な宇宙人を(意図せず)お持ち帰り。
さあさあどうするロシア人??
というお話。
アメリカ公開では、興行収入はさほど行かなかったもののマニアには受けたようで、
ハリウッドでのリメイク版作成が内定しているそうです。
ならリメイク版ができてから一気に見比べるのもありかな?
どうしよう??
ちょっと今、呻吟中です。
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