うさぎのお話>❺私の知ってるうさぎだ!これがアナウサギ
生れた時から毛が生え目が開き、すぐに走り、わずか2週間で離乳するノウサギ。
一方、裸で目も耳の穴も閉じた状態で生まれるのがアナウサギです。
耳の穴が開くのに1週間、目が開いて自力で歩くのに2週間、離乳開始までに3週間、離乳完了までに4~6週間かかります。
ノウサギとここまで違うのは、地下という安全圏に巣穴を持つがゆえです。
下はアナウサギを家畜化したカイウサギの走り方のスロー撮影。
お馴染みのピョコタンピョコタンした走り方。
私たちが一般的にウサギと認識しているのはこのアナウサギなのです。
うさぎは新生児にすら1日2回ほどしか授乳しません。
授乳時間は1回5分ほど。
これは薮の中に子を隠す野うさぎも穴の中に子を隠す穴うさぎも同じです。
新生児の間は2〜3時間おきに、真夜中にも授乳が必要な犬猫や人間に比べると母うさぎは楽。
うさぎのフンはコロッコロなので子猫のように母猫がお尻を舐めて綺麗にしてあげる必要もなく、母うさぎはこれも楽。
「虎の子」という言葉があります。
大切なもの、とっておきの物という意味です。
これは虎に代表されるネコ科動物全般(ライオンを除く)の母親が我が子につきっきりで舐めるように猫可愛がりする習性から発生した言葉です。
何せ我が子の排泄物すら母が舐めて食べてしまうほどですから。
それと比べると母うさぎは子どもの世話を放棄していると心配する人もいるようですが、子うさぎはそれでも充分育つようにできているのでしょうがないです。
ヨーロッパアナウサギを家畜化したものをカイウサギ、その中でも愛玩用のものをイエウサギと呼びます。
❻に続きます。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。