数ヶ月前のことです。

私と夫は都下某所に散歩に行き、2時間ほど歩いたところで昼時になりました。

あいにく飲食店過疎地帯でしたが、某フードチェーンの店（日本資本）がポツンと一軒あるのを見つけ、そこに入りました。

入る前に窓から空席チェックをして、カウンター席が2つ並びで空いていることを確認していました。

そこに向かおうとすると、学生バイトのような若い男性店員に前を遮られました。

「順番に（強調）案内してますので、お待ちください！」

軽く咎める口調でした。

見ると、外からは死角になっている場所に、確かに4人の先客がスツールに座っていました。

おや、失敬。

しかしカウンターの空席は、きれいに片付いています。

だったらなぜ先頭の2人をさっさとそこに案内しない？

…と思ったら、どうやら4人は一つのグループのようです。

私　「でもあのカウンター席、二つ空いてますよね？」

店員「あちらの4名様がお先ですから！順番に（強調）ご案内しますから、待ちください！」

そしてその店員君、4人には一転優しげな口調で

私　「4名様ご一緒でテーブル席がよろしいんですよね〜？」

全員「は〜い」

店員君は（わかったでしょう？）と言いたげな顔で振り向くと、再度

店員「順番に（凄ーく強調）ご案内しますから！」

おいおい。

じゃあ4人掛席（一卓しかなかった）が空くまで待てと？

見ると、4人掛席に座っている2人連れの客にはまだ料理も出てません。

4人グループは若くというか幼く「（2人分空いてるなら）お先にどうぞ」と言う世知もないようで、スマホをいじってます。

私は夫に目配せしました。

私　（ダメだここ。出よう！）
夫　（当然）

黙って出口に向かうと、店員君が追いかけてきました。

店員「お客様、店内で（強調）待ちください！」

大人しく穏便に消えようと思ってたのに、またまた咎める口調。
ついスイッチが入った私は、言ってしまいました。

私　「待つ気がないから出るんです。4人席が空くか、隣り合う2人席が2卓空くまでは、2人席が飛び飛びに空いても、カウンターが全部空いても（4人連れはカウンターはイヤと言ってるから）待たされるんでしょう？」

店員「・・・順番ですから！」

私　「付き合い切れないから、結構です」

最近の若い子はマニュアル人間だと言われますが、ここまで融通がきかないで大丈夫かなと思いました。

しかし最近は、流行語なものだから、こんなケースでも

「カスハラだカスハラだ」

と言う人がいて、うんざりしています。

「カスハラ」って言葉を使いたいだけでしょう？
流行語だからね。

これはカステラ。