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再)心理学>正常性バイアス>根拠のない楽観は要注意

初回公開:11/12   15:00


今日の12時に公開した「同調性バイアス」(下に貼った記事)はこの記事の続きでした。
3ヶ月も間が空いてしまったので、この記事も再度公開し直してみることにしました。


👇ここから本題です👇



人間には「正常性バイアス」という心理状態があります。
認知バイアスの一種です。



<正常性バイアス(心理学用語)>

自分に都合の悪い情報は無視したり、過小評価したがる認知特性のこと。


何らかの被害が予想される状況でも、自分に都合の悪い情報は無視したり、
「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価したがる心理状態。


根拠のない楽観思考を生み出し、逃げ遅れ・手遅れの原因となる。



バイアスの意味は「偏見」
認知上の偏見によって物事を正しく捉えることができなくなる心理状態。



<代表的認知バイアス(認知上の偏見)の例>

出典元:アルソック
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/1327/




対人的異常事態の場合には
「相手も同じ人間だ。そこまで極悪非道なことはしないだろう」
と思って逃げないことも「正常性バイアス」です。



逃げ足の速い人は、もし何も起こらなかった場合
「猜疑心が強い」「弱虫」「ネガティブ」「卑怯者」
などとそしられる危険があります。

一方、どっしり構えてなかなか動かない人は、もし何も起こらなければ
「勇敢」「ポジティブ」「大物」「先見の明がある」
などと称賛されるでしょう。


その反面、何か起きた場合には即エンドになります。




正常性バイアスが起きる理由は心理学でこう説明されています。


「想定外の事態に巻き込まれたことによるストレスを回避するための、
人間の基本的な心の防衛反応」


窮地に立たされた!という心理的ストレスを緩和させるために、
実はたいしたことないんだ!と思い込んで心理的に不安から逃げようとする
心の働きだったのです。


ストレスから逃げるために、その場からは逃げない!
つまりは現実逃避。
危機管理の点では害悪ですね。



いきなりですが、下の写真はダライラマ14世猊下です。


※猊下(げいか):高層に対する尊称。


出典元:https://www.cnn.co.jp/photo/l/883127.html



彼は1959年、24歳の時に
「中共も同じ人間だ。そこまで極悪非道なことはしないだろう」
などと寝たぼけたことは言わず、つまり正常バイアスに捕らわれず、
取り返しのつかないことになる前にとっととインドに逃げました。


そしてチベット亡命政府を作りました👏


※寝たぼくんな❗️:佐賀弁。
直訳「寝ぼけるな」意訳「寝言は寝て言え」


もちろん、全国民を連れては行けないという葛藤はあったでしょうが。


今年86歳になられた猊下ですが、24歳の時認知バイアスに囚われていたら
とっくの昔にご存命ではなかったと思います。





正常性バイアスは人間である以上誰にでも起こります。
平均より相当疑り深い私にも当然起こります。


ここで「私は猜疑心が強いから大丈夫」などと思ってしまえば、
それこそが正常性バイアスの思うつぼ。


私もあらためて気を付けたいと思います。