映画評>パラサイト〜半地下の家族〜:2019年韓国映画
第72回カンヌ国際映画祭:パルムドール(最高賞)受賞
第92回アカデミー賞:作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞受賞。
日本公開当時は随分話題になった作品です。
賛否両論があまりに入り乱れていたため、話題が完全に静まった今頃になって初鑑賞。
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- パラサイト 半地下の家族(字幕版)
- Video On Demand
う〜ん。
日本よりもはるかに格差社会とは聞いてましたが、本当にここまでですか❓
ずっと韓国語で話しているのに、富裕層役の夫婦だけが、突然会話の最後のフレーズだけを頻繁に英語にする。
これ、かっこいいですか❓
日本でマジで(ネタではなくという意味)これをやったら、くっそダサいと冷笑される気がします。
使用人も家庭教師も知り合いの紹介で探すのが一番だと言って、よく調べもせず簡単に紹介だけで次々と人を雇う。
最初は大学の在学証明書を完全に偽造して入り込んだ息子。
その紹介で娘(もちろん偽名を使って他人のふり)。
その紹介で父親(同)
訴訟界で母親(同)
4人家族とは全く気付かずに、一家全員を芋蔓式に口コミで雇う。
👇画像はシネマカフェより。
中韓が日本よりはるかにコネ社会(誰それの紹介、を重視する)のは確かです。
仕事の関係で知ってます。
しかし、それでもここまでコロコロと騙されるかな❓と疑問に感じました。
後半は人がたくさん死亡する胸糞展開です。
地球上に実在する寄生生物(パラサイト)は容易に宿主を殺しません。
宿主が死ねば結局自分達が困るからです。
だからその辺をうまくやって、細〜く長〜く甘い汁を吸うのが寄生生物の世渡りです。
寄生生物の中には宿主の中枢神経をも乗っとるものがいます。
マインドコントロールで宿主を思うままに操るとんでもない生物。
本当に複数実在します。
- 寄生生物の果てしなき進化
- 草思社
- 本
「パラサイト」というタイトルから勝手にそういった賢い寄生をイメージしていたけど、違いました。
この4人家族が良い思いをしたのはほんの短期間で、結局激情で宿主を殺害し、逆に娘は殺され、父親は…。
救いようがないほど後味が悪い。
最後は少々綺麗に締めくくりますが、あれは息子の願望であって真実ではありません。
彼が豪邸を買い取れるほどの金を稼ぐ日はおそらく一生来ないでしょう。
<評価>
🌟🌟🌟(5点中3.3)
前半は面白いけど、後半の後味の悪さで減点。
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