目からウロコの生き物の話❶タコ:仔猫並みの知能を持つ隠れ賢者
タコ。
欧米人※は「デビルフィッシュ」と言って忌み嫌い、食さないと言われる軟体動物。
※スペイン、ギリシャ、イタリアなど一部の地中海沿岸地域を除く。
ここ20年ほどの研究で、タコの知能は非常に高いことが判明しました。
頭足綱/八腕形上目/タコ目。
つまり八本腕が特徴の軟体動物の総称で世界に200種ほどがいます。
日本人は一般的に「タコの足」と言いますが、生物学的には腕です。
同じ軟体動物門頭足綱には十腕形上目のイカがいます。
地球上の生物の知能は脳の神経細胞(ニューロンneuron)の数で決まると言われます。
神経細胞(ニューロン)は神経系を構成する細胞で、機能は情報処理と情報伝達に特化しています。
人間にはこの細胞が100億から1,000億程度(個体差あり)あると言われています。
そして多いほど賢いとされます。
情報処理能力が高い=賢いという考えです。
主な生物の神経細胞数一覧(Wikipediaより抜粋)
❶ 脳全体・推定
- アリ : 250,000
- ミツバチ : 960,000
- カエル : 16,000,000
- ラット : 200,000,000
- タコ : 500,000,000
- ネコ : 760,000,000
- カピバラ : 1,600,000,000
- カラス : 2,500,000,000(注)
- ヒト : 86,000,000,000
- アフリカゾウ : 257,000,000,000
❷ 大脳皮質のみ・推定
イヌ : 530,000,000
ネコ : 250,000,000
ゴリラ : 4,300,000,000チンパンジー : 6,200,000,000
アフリカゾウ : 11,000,000,000
ナガスクジラ : 15,000,000,000
ヒト : 21,000,000,000ゴンドウイルカ : 37,200,000,000
※脳全体のリストになぜ犬がないのかは疑問です。
※大脳皮質の身のリストにタコがいないのは、大脳皮質は哺乳類にしかないからです。
注)Wikipediaでは鳥類に言及していないため、これのみ別資料(米科学誌「サイエンス」2002年)のデータです。
ネットにあふれる記事によっては「タコは犬並みに賢い」と書かれているものも複数あります。
しかしとりあえず「神経細胞数=賢さ」と定義した場合、上の表でいえばタコの賢さは猫の4分の3ほどということになります。
いわば仔猫並み。
「仔猫って、けっこう賢いよね」
と思われた猫好きの方。
そうなんです。
仔猫だってけっこう賢い。
タコが仔猫レベルに賢いと考えたら、今日からタコ焼きを見る目が少し変わりそうです。
👇サムネイルでは一瞬本物に見えてしまった、リアルなマダコ(真蛸)のぬいぐるみ。
ぬいぐるみは断然リアル路線派の私のハートをくすぐる逸品。
吸盤もリアル。
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