もったいないという思考がもったいない
定期的に見掛ける内容ですが
「メニューの多彩なスタバで普通の普通のコーヒーしか注文しない人はもったいなくない?」
といった記事をまた見ました。
ムラゴンブログではありません。
私、甘いドリンクが飲めませんので。
しかも猫舌だから、普通のコーヒーに別添えで冷たいミルクが鉄板です。
ホイップクリームとか無料でも要りません。
もったいないとか言って好きでもないものを飲む方が無駄。
嗜好品くらい好きなの飲ませてください。
こういう思考だと
「いろんな犬種(猫種)があるのに、雑種しか飼わない人はもったいない」
とか
「いろんな独身男性(女性)がいるのに、特定の一人としか付き合わないのはもったいない」
とか言い出しかねないぞ?ともチラッと思いました。
話は逸れますが、一般的に飲食店では一番ベーシックなメニューが一番原価率が高いサービスメニューだと言われます。
<問題>
あなたの店ではベーシックメニューだけだと採算が取れないので、ワンランク上のメニューを加えました。
メニューA:1,000円
メニューB:2,000円
しかし依然Aを注文する人が多く、なるべくBを売りたいあなたは困ってしまいました。
宣伝費などの経費を使わず、最も簡単にBを一番人気のメニューにする方法は何でしょう?
<答え>
新メニューC:3,000円を作る。
これは心理学的にも証明されています。
人は、選択肢が2つしかない場合は安い方を選ぶことにあまり躊躇を感じません。
しかし選択肢が3つになったとたん、「最低価格」を選ぶことに「ケチ臭さ」「貧乏臭さ」を感じる傾向があり、「真ん中」を選ぶ人が最多となりやすい。
松竹梅で言うと、竹。
お品書きの松竹梅というのは、竹を売るためのシステムなのです。
ではスタバなどのサイズ、ショート/トール/グランデ/というのもグランデを売りたいシステムではないでしょうか?
実際「一番良く買われるサイズはトール」といってメニューでも一番大きい文字で表示されていますね。
でも私は猫舌のくせに冷めたコーヒーも好きではないため、よほど喉がカラカラでなければ温かいうちに無理なく飲み切れるショートを注文しています。
「トール(350ml)はショート(240ml)と40円しか違わないのに量は110mlも多い(約1.45倍)から断然おトク」
という記事もよく見ますけど、だからといって無理してお腹ガボガボにする必要もないでしょう。
350mlくらい飲まないと飲んだ気がしない人が頼めば良いだけだと思います。
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