私はコーヒーショップなどのテラス席にはあまり座りません。

だって夏は暑いし（汗かき）冬は寒いし（寒がり）春は花粉が飛んでるし（花粉症患者）。

秋の、暑くもなく寒くもなく台風接近中でもないような時にしか座りません。

しかし今日は渋々、某山手線の外側のスタバのテラス席に座りました。

中の席が満席だったから。

山手線の内側なら、同じ駅の反対側にもう一軒別のスタバがあったりしますが、山手線の外側となると吉祥寺だの下北沢だのといった人気タウンでもない限りありません。

なので渋々テラス席に座りました。

私が座ってコーヒーを飲み始めると、すぐに隣のテーブル（そこも空いてた）に20代前半くらいのカップルが座りました。

彼らは近所の商店街で買ったと思われる個人経営のパン屋の紙袋を持っていました。

そして席に着くなり、各自カバンから出したペットボトル飲料で、そのパンを食べ始めました。

え～？？？

確かにそのスタバは小さな商業施設の一角にありました。

なので「商業施設のフリー休憩スペースと間違えた」という可能性も、なきにしもあらずです。

ただ、そこはいわゆる今時のショッピングモールではありません。

昭和風の、フードコートも何もない、ただの小売店の集合体です。

それに全てのテーブルには「モバイルオーダーをご利用ください」といった内容の、スタバのシールも貼ってあります。

⇩なんかこういう感じの。

周りのテーブルの人も全員スタバのドリンクを飲んでいます。
普通は間違えそうにもないシチュエーションなのです。

よほどうっかり者同士なのかな…？？と思っているうちに、店員さんが気付いて店から出てきました。

「お持ち込みのご飲食はご遠慮ください」

私はてっきり、言われたカップルが驚いて、一番安いコーヒーでも買いに行くんじゃないか…と思ったんです。

しかし違いました。

2人とも全く動揺を見せず、店員さんに返事もせず、かじりかけのパンを落ち着いて最後まで食べ、食べ終わるとそのまま席を立って行ってしまいました。

あれ…？？？

ところが、それだけでは終わりませんでした。

カップルが去って空いた席に、すぐさま20代前半の女子二人組が座り、ダベり始めました。

そして私が席を立つまでの約20分、何も買いに行かず、ただダベっていました。

もしかして、ここはご近所さん（の一部）の間では

「運悪く店員に見つからない限り、何も買わずに休憩できちゃう穴場」

扱いなんでしょうか…？