心理学>失笑恐怖症:蛭子能収さんがそうらしいです
昼間の記事で少々触れた「失笑恐怖症」について書きます。
「失笑」とは
笑ってはならない場面で、笑いをこらえきれずに思わずふき出してしまうこと。
<使用例>
「厳粛な会議の場だったが、言い訳の陳腐さに失笑が漏れた」
👇正しい失笑。
「失笑恐怖症」とは
対人恐怖症の一種。
現在の時点では
「極度の緊張、不安、苦痛に直面した時、その恐怖心やストレスを回避するために笑いがこみあげ、その笑いを我慢できないもの」
と言われています。
もちろん「笑いを失う=笑えなくなる病気」ではありません。
割とよく耳にするのが
- 重大なミスをして謝罪する場面で笑ってしまい、さらに事態がこじれた。
- お通夜やお葬式で笑いが止まらなくなり、列席者全員に睨まれた。
などです。
昔、蛭子能収さんがTVで
「葬式のようなみんなが真面目に黙っている状況は、なんか変で、つい笑ってしまう」
とカミングアウトしてました。
中には
- 歯医者に行くと必ず笑いが止まらなくなり、歯科医が困惑。治療に不具合も出る。
という人もいるそうです。
・・・よほど歯医者が恐怖なのですね。
「失笑恐怖症」の対処法
私はこの症状はないもので…。
対人恐怖症(社会不安障害)の一種なので、然るべき病院で診察をお勧めします、
としか言えません。
とあるクリニックのHPを見ると「認知行動療法が有効」とありました。
オマケ:「失笑」に対する誤解と誤用
「失笑」を「呆れてしまって笑えない」という真逆の意味に使う誤用が一部に流通しています。
例えば上の症例をこう解釈するものです。
「厳粛な会議の場だったが、言い訳の陳腐さに失笑が漏れた」
👇誤解釈
「陳腐な言い訳に対し、皆が無表情になった」
「笑いを失う=笑えない」という理解です。
中には「呆れ果てて失笑してやった」という「鼻で笑ってやった=冷笑」と同意義に使う誤用例も。
👇小馬鹿にして鼻で笑うのは「失笑」ではなく「冷笑」です。
👇正しい「失笑」。
注意しましょう。
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