クイズ>解説>夏に多い雷⚡️の間違い探し
<雷⚡️クイズ>
間違いはどれでしょう。
①雷の素は静電気。
②落雷の向きは上から下ではなく下から上。
③日本一の雷多発県は栃木県。宇都宮市は雷都とも呼ばれる。
④雷は植物の栄養素を作っている。
⑤冬に雷が発生するのは世界中で4カ国だけ。
正解(間違った選択肢)は③でした。
正しくは「日本一の雷多発県は石川県」です。
これについては「解答」編で解説していますのでご覧ください。
こちらでは正解の選択肢について解説します。
①雷の素は静電気。正解
1752年、アメリカのベンジャミン・フランクリンが、凧を使ってライデン瓶に電気を溜める実験に成功。
雷が静電気で起ることを証明しました。
②落雷の向きは上から下ではなく下から上。正解
これに引っ掛かる人が多いと踏んだので出したヒントがこれでした。
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ヒント❷過去記事にもヒントあり。
出題日の前日に公開したこの記事のことです。
この記事の中に貼った、出展元:中部電力の画像「雷雲の構造」。
②雷雲から弱い火花が気に向かって飛ぶ(矢印の向きは上から下)
※この弱い火花はまだ目に見えません。
③地面から雷雲に強い電流が流れる(矢印の向きは下から上)
※この強い火花ははっきりと見え、稲妻(雷光)と呼ばれます。
この③が「落雷」と呼ばれる現象のことです。
東洋大学ウェブマガジンに詳細な解説記事がありました。
東洋大学理工学部電気電子情報工学科教授・加藤 正平工学博士による解説です。
👇ピンポイント引用👇
「雲に電界が発生すると、目に見えないような複数の小さな電流が雲から地上へ向かいます。それが地上に到達すると通電し、地面から上空にめがけて電流の柱が登る、これが落雷です。よく雷は上から下へ落ちると思われがちですが、実は逆なんですよ」
④雷は植物の栄養素を作っている。正解
雷(放電現象)によって起きる化学反応のひとつに窒素酸化物の発生があります。
大気中の窒素ガス(この状態では植物は取り込めない)が放電現象によって窒素固定(植物が取り込める窒素酸化物への化学変化)され、植物の栄養になります。
昔の日本人はこれ(雷が多いと豊作になる)を知っていたため、雷光を「イナヅマ」と呼びました。
元々の語源は「稲夫(イナヅマ)」でした。
雷が多いと豊作になることが多い。
👇
雷光が稲に当たると、稲が子(米)を宿す。
つまり「雷は稲の夫(ツマ)である」と考えたのです。
時代が下り夫をツマと読まなくなると、代わりに妻の字が当てられるようになり、現在に至ります。
⑤冬に雷が発生するのは世界中で4カ国だけ。正解
ノルウェー、北米の五大湖周辺(アメリカとカナダ)そして日本の北陸地方だけと言われています。
長くなったので「ご回答者発表」は、もう一回だけ続きます。
これはイナズマン©石ノ森章太郎。
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