エンドウ夫(仮名)の世紀の大発見と萩尾望都の伝説的名作SF「A−A‘」
初回公開:昨日23:00
つい先程の話です。
昨夜やってきた新しい日立の冷蔵庫の前から、夫が私を呼びました。
夫「ちょっと見て、やっぱり新しい冷蔵庫はいいな❗️」
何だろうと見にいくと・・・
夫「この冷蔵庫、調整できるぞ」
私「何を❓」
夫「温度だよ❗️」
古い冷蔵庫(2010年製・日立)の庫内灯と温度調節ツマミは、奥にありました。
新しい冷蔵庫(2022年製・日立)ではそれが手前になりました。
私「元からあった。場所が奥から手前になっただけ」
夫「うっっっそ❗️」
いくら奥にあったとはいえ、12年間毎日何度も開けていて気づかなかったなんて。
彼は私と一つ屋根の下にいながら全く別の風景を見ていることがよくあります。
気分は「A-A‘」(萩尾望都の名作SF)。
「A−A‘(エー エーダッシュ)」
(1981年発表/萩尾望都)
主人公アデラド・リー(愛称アディ)は一角獣種である。
一角獣種とは21世紀初頭、宇宙航行のため人工開発された遺伝変異人種である。
視聴覚範囲が人間と異なり、赤外線波長が視える。
外宇宙惑星開発プロジェクトに参加して赴任したプロキシマ第5惑星ムンゼルで3年を過ごすが、地下流動氷に飲み込まれ、恋人レグ・ホーンの目の前で死亡。
享年19歳。
プロジェクトスタッフには、こういった不慮の事故に備え、クローン体の複製が義務付けられていた。
地球で目覚めたクローン体アデラド・リーは、自らの意志で本体の仕事を引き継ぐことを選び、ムンゼルに赴く。
複製された時点(3年前)までの記憶しか持たないアデラド・リーは、当然だがレグ・ホーンを「知らない」。
彼女は、同じ顔をしていても自分の恋人だったアディとは全く別人だと嘆くレグ・ホーン。
しかし、人間の目にはうす暗くぼやけた星にしか見えないムンゼルの太陽プロキシマ(赤外線量の多い赤色矮星)の変光を眩しがるアデラド・リーを見た時、レグ・ホーンは気づく。
間違いなく、彼女は自分が愛したアディであると。
©萩尾望都/小学館
自分には決して見えないものが見えるという事実が、レグ・ホーンに「同一の彼女である」と気づかせる。
・・・私も夫を見ながらこんな気分でしたわ。
萩尾望都SFの最高傑作と言われるA−A‘を追体験できるなんて、喜ぶべき・・・ことか❓❓
42年前の作品ですが、伝説級の名作ですから今でも新刊コミックスが買えますよ。
もちのろん❗️
電子書籍化もされています。
👇ぜひ❗️
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