トライダーG7>②突拍子もないように見せかけて実はリアリティが凄い
①から続いています。
「トライダーG7」基本設定とあらすじ❶地球サイド
小学6年生が社長になった理由(わけ)
地球人が月や火星のコロニーに居住者を送り込み、木星や土星にも資源採掘基地を築いている近未来。
それにしては電話は黒電話だし車はガソリンカーしか走ってないが気にしてはいけない。
東京の下町にささやかな自社ビルを持つ「竹尾ゼネラルカンパニー」は、竹尾道太郎が創業した従業員わずか4名の零細企業。
しかし道太郎は幼い子供たちを残して早逝してしまう。
(第1話で既に故人)
※亡き父・道太郎さん。
エンディング映像に毎回遺影でご登場。
残された子供は12歳(小学校6年生)の長男ワッ太と二人の就学児、長女サチコと次男シゲル。
ワッ太は、4人の社員と自分の家族(母と弟妹)を路頭に迷わせないために、小学校6年生にして家業を継ぎ2代目社長になることを決意する。
ええ子やなあ。
児童福祉法は家出しました。
※全従業員4名。
左から営業・メカニック・経理(紅一点)・専務。
経理が持ってるのは3次のお茶とお茶菓子。
専務が持っているのはソロバン。
下町の零細企業に場違いすぎるオーバースペック機材
実は「竹尾ゼネラルカンパニー」は、零細企業ながらとんでもない機材を所有していた。
身長57m、大気圏内飛行最高速度マッハ7.7(時速9,508㎞)を誇るスーパーロボット、トライダーG7である。
※つまり空気抵抗のない大気圏外ではもっと速いと思われる。
ただ具体的数字が見つかりません。
トライダーG7は、竹尾道太郎に助けられた梅本という男がお礼にと設計し、日本の三葉工業で製造して道太郎に贈ったものだ。
梅本は実は地球よりも遥かに科学技術の進んだ星から密かに太陽系に逃亡していた異星人のロボット工学者だった。
(梅本は偽名で本名はナバロン)
そのためトライダーG7は地球製の他の人間型巨大ロボット(世界各国で競って製造されている)の追随を許さない高性能を誇る。
※ガンダムと同じ巨匠・大河原邦夫氏のメカデザイン。
しかしガンダムよりイケメンだと私は思う。
地球の危機がビジネスチャンス
ワッ太が2代目社長を継いで間もなく、月や火星の資源採掘現場や資源運搬船が謎の巨大ロボットに襲われ、資源を奪われる事件が多発する。
謎のロボットは正体不明。
犯行声明や、SFものにありがちな敵からの高笑い混じりの自己紹介などいっさい無し。
地球防衛軍が応戦するも、地球の宇宙戦闘機では歯が立たない。
困り果てた地球防衛軍の足立長官は、竹尾ゼネラルカンパニーにトライダーG7による輸送船団護衛、もしくは輸送業務そのもの、後半になるとズバリ謎のロボット撃退の仕事を依頼してくる。
※足立長官。
道太郎の死去で倒産寸前にまで追い込まれていた竹尾ゼネラルカンパニーに、起死回生のビジネスチャンスが巡って来た。
従来のロボットアニメとの発想の違いが凄過ぎる
地球防衛軍から依頼が入ると、地球の危機にもかかわらず竹尾ゼネラルカンパニーの社員は沸き立つ。
理由は・・・お金が入るから。
専務は自転車をこいで小学校にワッ太を迎えに行く。
道太郎以外にトライダーG7を操縦できるのは、トライダーが好きでいつも父と一緒にコクピットに乗り込んでいたワッ太だけだからだ。
小学校にも話はついていて、教師たちは渋い顔をしながらもワッ太の早退を認める。
義務教育も家出してます。
まあ、子役タレントさんたちもほぼ同じことしてるか。
敵襲来は会社の売上
専務(声は故・永井一郎さん=波平さん)はソロバンをはじきながら
「社長、今回は〇〇万円(報酬)の仕事ですぞ!」
と大喜び。
社長のワッ太も「これで社員の給料が払える」と大喜び。
それ以前の「ただ、正義(時として愛)のためだけに」命を投げうってロボットを駆っていた潔癖ヒーローズからすると
「はああああ!?」
な展開だと思うよ、うん。
しかし、これがトライダーG7流のスーパーリアリズム。
\仕事だ!/\仕事だ!/
「基本設定とあらすじ❷敵サイド」に続きます。
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