トライダーG7>⑤初ファンレターの思い出&ゲームでの設定に違和感
未読の方は①から読んでいただけますとありがたいです。
この番組は「ガンダム」の後継番組でした。
「ガンダム」はTV放映時に視聴率が低迷して打ち切りになったことで知られています。
その後作られた劇場版が何故か逆転大ヒット。
現在まで続くオバケコンテンツになったわけですが、リアルタイムでは失敗作とみなされていました。
打ち切りなので急いで次の番組を用意しなくてはいけない。
何としてでも次作では視聴率を回復させなくてはいけない。
対象年齢を上げて大人っぽく(理屈っぽく)しすぎて失敗したわけだから、次作は従来の小学生男児対象に戻そう。
なんなら主人公を小学生男児にしてしまえ。
ということで作られたのが「トライダーG7」だったそうです。
スタッフも総とっかえでした。
(メカニックデザインの大河原邦夫氏だけがガンダムと同じ)
放送時の視聴率はもくろみ通り回復し、おもちゃなどの関連商品の売れ行きもなかなか良かったようです。
しかし数年後「劇場版ガンダム」が逆転大ヒットすると世間の評価もまた逆転します。
猫も杓子もガンダム大礼賛。
従来の小学生男児ターゲットのアニメは「お子ちゃま向けはもう古い」みたい空気になったのですね。
ガンダムがシリーズ化し、監督の冨野由幸氏がもてはやされ「サンライズ=冨野作品」みたいな風潮になっていきます。
「トライダーG7」やその後継番組「ダイオージャ」(トライダーの佐々木勝利監督が続投)も、リアルタイムでは視聴率を稼ぎおもちゃも売り上げた(スポンサーにきちんと儲けさせた)にもかかわらず評価を下げられてしまいます。
佐々木勝利氏には「ダイオージャ」以降の監督作品はありません。
エンドウミリエは佐々木監督(2009年没)宛に生れて初めてのファンレターを書きました。
内容はざっくりこんな感じでした。
ガンダムばかりをリアルだリアルだと世間はもてはやしていますが、ビームサーベルをどれだけ使ってもエネルギー切れにならないとか、本当にリアルかなあと私は疑問です。
私はむしろトライダーG7で敵のザクロンが変な意地を張らず、勝ちにこだわるよりも負けない方を重視してさっさと撤退したラストにこそリアルさを感じました。
すると、まさかの佐々木氏からの返信が届いたので驚きました。
白封筒に万年筆書きでした。
もう手元にはありません。
内容はおぼろげに覚えてますが、お人柄のにじみ出た優しい内容でした。
それから幾星霜。
2004年12月16日に発売されたゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」の新作「「スーパーロボット大戦GC」の敵方に「ガバール帝国」というのが参入していて驚きました。
キャラクターとして出て来るのは帝王シグマ・ザクロン・ジルバ。
台詞があるのはザクロンとジルバ。
どちらもオリジナルの声優さんの起用が難しくなっており、代役が立てられたことは④に書きました。
声が変わったのは仕方ない。
私が違和感を感じたのはむしろ台詞そのものです。
「俺はおまえを倒す!倒さねばならん!」
あれ?キャラが違ってませんか?
そして玉砕となるパターンです。
おーい。
しかもCGの次作「スーパーロボット大戦Z(2008年発売)」では
「ガバール帝国は帝王シグマ(コンピュータ)をガイゾックに乗っ取られ滅びました。なので登場しません」
で終わり。
ええええ~~~???
佐々木勝利監督はまだご存命だった(亡くなる前年の発売)から、OKは取れてるんでしょうね。。
こういう正編以外の設定は乱暴に言ってしまうと同人誌のようなもの。
大昔の作品だから、もはや洒落で「何でもいいよ」だったのかもしれません。
しかしかつてのファンとしては、なんだかなあ、と拍子抜けする改変でした。
しかもガイゾックって何だよ。
富野由幸監督のロボットアニメ「ザンボット3」(1977年放送)の敵です。
勝手にクロスオーバー。
なんだかなあ(二度目)
では気を取り直して⑥(これで最後)に続きます。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。