クイズ>解説:実在する生物❹ヨーダ様そっくりのカエル
刮目せよ、このマスター・ヨーダ感に。
<生息地>
アルゼンチン北部/パラグアイ/ブラジル南部/ボリビア
\Wars not make one great./※1
※1:ヨーダ様名言❶「戦争は英雄など生まぬ」
\Always in motion is the future./※2
2:ヨーダ様名言❷「未来は常に揺れ動くのだ」
学名Phyllomedusa sauvagii。
Phyllomedusa(アマガエル亜科フィロメドゥーサ属の)sauvagii(?)
英語名Waxy monkey leaf frog。
Waxy(ワックス状の)monkey(猿のような)leaf frog(樹上性カエル)
和名ソバージュネコメガエル。
ソバージュはフランス語で野生の(ワイルドな)という意味。
ネコメは猫目。
瞳孔が猫のように縦長に閉じることから。
瞳孔をパッチリ見開くと、これ。
あら別人。
口から水を飲む珍しいカエル
普通のカエルは皮膚から水分を給水し、口からは飲みません。
しかしこのひとたちの場合全身を覆う油脂が水を弾いてしまうため皮膚給水ができません。
そのためカエルとしては非常に珍しく「口から水を飲む」。
またカエルになってからはほとんど樹の上で過ごし産卵も木の枝で行いますが、孵化したオタマジャクシはエラ呼吸しかできないため、すぐに水に入らないと死んでしまいます。
※子どもの間はエラ呼吸、大人になったら肺呼吸に変わるのが「両生類」です。
なのでソバージュネコメガエルのメスは水面上に垂れ下がる葉に卵を産みます。
卵を産み終わると葉で卵をくるっと包んで粘液で糊付けしてしまいます。
孵化したオタマジャクシはそこからポトンポトンと下の水に落ちるので、窒息死せずに済むのですね。
賢い。
幻覚作用のある分泌物を出す
Waxy(ワックス状の)の名前の由来は、乾燥から身を守るために皮膚からワックス状の分泌物(粘液)を出すためです。
この分泌物にはデルモルフィンという成分が含まれています。
デルモルフィンには、モルヒネの40倍もの鎮痛作用があります。
また幻覚作用もあります。
こんなのを毎日分泌して体に塗っているソバージュネコメガエルは、ラリったりしていないのでしょうか?
ペットとして日本でも流通
活動性が低く、木の上(葉っぱの影)でほとんどじっとしている性質のカエルです。
大人しく活動性が低い=飼いやすい、ということでペットとして日本でも流通しています。
お値段はだいたい1万~3万円が相場。
ニホンアマガエルの相場が500円~1,000円、最近人気のツノガエルの相場が3,000円~5,000円ということを考えると、お高いカエルです。
※ニホンアマガエルも青色個体(突然変異)は高額ですしツノガエルも色によっては高額取引されています。
平均寿命はソバージュネコメガエルとニホンアマガエルは4~5年、ツノガエルは10年前後です。
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