原作リスペクトぶりに戦慄のフィリピン版実写「ボルテスV」
「超電磁マシーンボルテスV(ファイブ)」
サンライズ初期の合体ロボットアニメです。
私は中学生の頃に再放送で観ました。
フィリピンで熱狂的人気というのは時おり見聞きしてましたが、なんとこのたびフィリピンで実写版が制作されたそうです。
タイトルは「VOLTES V LEGACY」。
予告を見てみました。
台詞はフィリピン語で日本語字幕は付いていませんけど、雰囲気で筋はわかりますのでぜひご覧ください。
予想の遥か上空(成層圏あたり)を行く再現度、原作リスペクトぶりに鳥肌です。
日本でアニメの実写版が作られると必ずと言って良いほど行われるのが
❶ストーリーは当然改変。やたらと「監督のオリジナリティ」をぶっこんでくる。
❷配役は原作のイメージなんかうっちゃって、人気俳優の器用を重視。それでイメージが変わっても、人気俳優のファンが観て視聴率さえ取れればそれでよし。
❸劇中音楽も全部全くアニメっぽくないオリジナル曲に差替え。
❹勝手に結末を変えるのも朝飯前。
❺以上のことを嫌がる原作者は煙たがられてしまうので、版権収入が欲しければ「お好きに料理してください」と言わざるをえない。
じゃないですか。
おかげさまでデビルマンもガッチャマンもキャシャーンも宇宙戦艦ヤマトもテラフォーマーズもデスノートも、もはや名前と基本設定と役名だけ借りた異次元の別物。
それでも顔色ひとつ変えず、すまして「アニメと実写は別作品と考えてください」と言える監督だけが手を出すものだと思っていました。
しかし上の予告を見る限り、このフィリピン版の原作再現忠実度はちょっと怖いほど凄い。
まず劇中曲がほぼアニメそのまんま。
実写の俳優さんたちのなり切りぶりも凄い。
今の感覚では古臭い、45年前(アニメ放映時)のコスチュームも敢えて今風にせずそのまんま。
一点だけ、紅一点のめぐみの衣装がパンチラ三ニスカからお尻を覆うパンツスーツ+三ニスカに変えられてます。
今どきノンアダルト作品で女性にパンチラ衣装(下の画像左上でも見えてます)など着せようものならバッシングの嵐が起きるのは必至ですから、これだけは仕方ない。
それ以外は、敵の美形悪役、プリンス・ハイネル(下の画像右上の金髪の人)の美形度がいまいち弱いとか、逆に主人公三兄弟のお母さん(下の画像には登場せず)・剛光代博士が美女過ぎるとか、そんな細かいことまあいいわと思えるほどの原作リスペクトぶり。
©サンライズ
フィリピンの人って、本当にボルテスVが好きなんだなあと改めて頭が下がって地面に付きそうになります。
当時の子ども向けアニメでは、ジャンルを問わず「マスコットキャラクター」が必須と考えられていて無理くり出されていました。
「キャンディキャンディ」では原作にはいなかったアライグマがアニメではキャンディのペットとして毎回出てきたりしたものです。
この「ボルテスV」では赤いタコ型ロボットが出てきました。
ほら、上の画像でもタイトルの左にいます。
名前は忘れました。
・・・それすら忠実に再現されている。
上の予告でほんの1カットですが、剛日吉(5人いるパイロットのうちの最年少の子ども)の左肩に、ダッコちゃんを赤く塗ったようなタコのおもちゃが乗っているのがはっきりと見えました。
また一平(上の画像で馬に乗ってるおにーさん)が馬に乗ってるシーンもしっかりあったぞ。
彼の愛馬はエンディングテーマの背景絵では毎回出るけど、本編に出てきたのは一話限りだった気がするんですけど。
どこまで再現する気や。
日本でも今年中に放送されるようですよ。
観たい。
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