薬害事件>アジアで広がる子供用咳止めシロップによる死亡事故
先週末に「インドネシアで咳止めシロップにより子どもが200人死亡」というニュースが出ていましたが、
週が明けたら「3か国で300人死亡」にまで増えていました。
東南アジア製の薬が日本の薬局で売られることはまずないのですが、個人的に海外から持ち込まれる可能性はなきにしもあらずです。
外国製のビタミン剤やサプリ、薬用のど飴などをバラマキ土産代わりにする人がたまにいますが、日本語表記でない薬はもらわないようにしましょう。
何が混じってるかわかりません。
ちなみに今回混入していた有毒物質は、エチレングリコールとジエチレングリコールだそうです。
<エチレングリコール ethylene glycol/C2H6O2>
溶媒/不凍液/合成原料等に広く用いられる 2価アルコールの一種。
日本では消防法上の第4類危険物(第3石油類)に指定されている。
<ジエチレングリコール diethylene glycol/C4H10O3>
エチレングリコールの反応副生成物。
不凍液に用いられる。
日本では消防法上の第4類危険物(第3石油類)に指定されている。
こんなものを薬に入れるか???と驚きますが、入れちゃうのがアジア。
悲しいけれども事実です。
しかも1社ではなくインドやインドネシアの複数の製薬会社がかかわっているようです。
咳止めシロップはドラッグストアやネット通販でも買えるし、甘い味付けがされているので強い薬ではないという印象を持たれている方がいるかもしれません。
コンビニでも買える咳止めトローチ(医薬部外品)のように。
しかし日本の製薬会社製の咳止めシロップの多くは第二類医薬品です。
例)エスエス製薬製と、大正製薬製。
どちらも指定第二類です。
「子ども用」例)宇津救命丸製とライオン製。
同じくどちらも指定第二類です。
「指定第二類」とは、第二類医薬品(日常生活に支障が出るほどの副作用が出る恐れのあるもの)の中でも特に服用に注意が必要なものです。
甘い味だからといって、見くびらずに使用したいものです。
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