今日は何の日>2月16日:寒天の日(きっかけはTV番組)
長野県茅野商工会議所と長野県寒天加工業協同組合が制定。
2005(平成17)年2月16日にNHKテレビ「ためしてガッテン」で寒天が取り上げられ、寒天ブームとなったことを記念しての制定だそうです。
長野県は2020年確報品目別統計表で全国シェア83.6%、ぶっちぎりの第一位です。
寒天の原料は天草(テングサ)などの海藻です。
なのになぜ海無し県の長野県がトップシェアなのでしょう?
産地である諏訪や伊那地方は冬の気温が低い割に雪があまり降らず、晴天の多い乾燥した気候で寒天づくりに最適だからだそうです。
トップシェアのさらにトップメーカーが伊那市に本社を置く伊那食品工業株式会社。
「かんてんぱぱ」のブランド名で有名なあそこです。
初代(創業者)社長・塚越寛氏が有名ですが、2019年からは塚越英弘氏(寛氏長男)が三代目社長です。
☟塚越寛氏と英弘氏の画像は一般社団法人日本食農連携機構より。
現在は最高顧問の初代。
三代目。
寒天を食用にする国は世界でほぼ日本だけです。
他の国で食品凝固剤として用いられるのはほぼゼラチン(動物性コラーゲン)でした。
ゼラチンは牛骨を砕いて作られるため、狂牛病の流行時には敬遠され、代用品であるアガーが台頭しました。
アガーはスギノリやツノマタという海藻から抽出した食物繊維「カラギーナン」またはマメ科の植物種子から抽出する多糖類「ローカストビーンガム」を原材料としています。
寒天も英語ではひと括りにアガーと呼ばれますが、テングサ原料の寒天は食感が固く、ゼリーのようにツルンと柔らかくないため、欧米ではあまり受け入れられないようです。
「アガー」という商品名で出回っている「カラギーナン」や「ローカストビーンガム」は寒天とゼラチンの中間の固さです。


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