マンガ書評>㊳「怒りのロードショー」:マンガは絵だけじゃないな~
ナンバリング&再公開です。
初公開:2023/02/10 12:30
「怒りのロードショー」
全3巻(完結済み)
作者 :マクレーン
出版社 :KADOKAWA
レーベル:エンターブレイン
先月28日(ブックの日前日)に、00円オフクーポンを使って①巻をお得に購入。
そしたら予想外に面白かったので、29日のブックの日今度は300円オフクーポンを使って②巻をお得に購入。
③巻はまだ見つけていないため未読です。
しかし、面白い。
内容は、映画大好き高校生がひたすら映画愛をダベっているだけなんですけど、面白い。
時代設定は明記されていません。
出てくる映画は全て微妙に古く、高校生たちはネット配信を使わずに基本レンタルCD屋(まだ一部ビデオテープを扱っている)を利用しています。
でも「パイレーツ・オブ・カリビアン」は3まで公開されているようですから、少なくとも2006年以降。
まあ2006~2010年くらいが舞台でしょうか。
☟絵はへたくそ。
画像はダヴィンチWebより。
特に背景がめちゃくちゃでパースも狂ってるし何というか・・・(何も言えない)なんですけど、それをチャラにするくらい話が面白い。
一話完結式で基本1話あたり数作品の映画が紹介されるんですけど、なんというか、登場人物それぞれの映画に対するアツい思い入れがビシビシ伝わってきます。
イケメンハンター(イケメンの出る映画をイケメンだけを目当てに観る)を名乗る脇役の女子とか、格調高い映画しか認めない(娯楽作は基本見下している)嫌な奴(男子)とかも出てくるけど、それぞれが自分の好みを持っていて、ブレない。
自分が高校生の時にここまで真剣に映画を観ていたかというと、全然観ていなかった。
悔しいなあ、とふと思ってしまう。
主役高校生の1人には小学生の妹がいて、お兄ちゃんっ子のこの娘も小学生にして
「シュワリズム宣言!」
とか言いおる。
つまりアーノルド・シュワルツェネッガー至上主義宣言ということですね。
くっそわかりみ〜!!
(シュワファンだもの。みりえ。)
するとへたくそな絵も味わい深く見えてくるから不思議です。
とりあえず映画が好きかな〜(つまり嫌いではない)という人には是非お勧めします。
数年前に映画紹介マンガのプチブームがあって、本作の他にも3〜4作ほど出版されてます。
(作者はぞれぞれべ別人)
全部一応ひと通り目を通した私が申し上げますと、本作が白眉です。
※白眉:同類の中では特別に優れた人や物。
私の評価 :🌟🌟🌟🌟(4.2/5点満点)
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