アフリカのマールブルグ病も怖いけど、実際に拡大中のこちらも怖い。

ここ数年の「江戸時代アゲアゲブーム」で「江戸はこんなに清潔な町だった！」という書き方が大流行りしていますが、実は江戸の人口の半数が梅毒に感染していたというデータがあります。

これは清潔／不潔問題よりも、独身男性が異常に多かったという人口構成に一因があるでしょう。

＜武士階級の場合＞

参勤交代制度で一年おきに江戸に住まなければならない大名。

徳川幕府は大名の妻子をいわば人質として扱っていました。

つまり夫が城主の座から引退するまでは、奥方と未成年（この時代は13歳～15歳で成人式を行う）の子どもは江戸に住むことを強制されていました。

一方、大名の家臣たちは妻を地方に残して江戸に単身赴任しなければいけません。

勢い江戸に住んでいる武士階級は、ほぼ男性ばかりです。

＜町人階級の場合＞

農家の次男三男以下は農地が相続できないので食べて行けず、都市（江戸や大阪）に奉公に出て町人（商人や職人）になります。

一方女子は口減らしのために都市の遊郭などに売られる娘以外はあまり生まれた土地から移動しません。

勢い町人階級も男性比率が異様に高い歪な人口構成です。

するとどうなるかというと、遊郭が大盛況。

遊郭（現在の言葉で言えばソープランド？）に所属しない、現在の言葉で言うところの水商売従業員全般が割とお手軽に春を売っていたようですし、立ちんぼの女性も多くいました。

ということで、江戸の性風俗従事者の女性はほぼ100％、客の男性も半数近くが梅毒に感染していた可能性が高いと、当時の人骨を分析したうえで推定されています。

最近は成人式などで花魁のコスプレをする女性がいるようです。

衣装がやメイクがゴージャス！というので単純に憧れるのでしょうが、花魁とは、身もふたもなく言ってしまえば超高級ソープランドのナンバーワン従業員。

梅毒患者のコスプレをしている・・・と考えるとちょっと引きます。

上の記事の無料検査は、無料だけど完全予約制のようです。