今日は何の日>4月8日:ヴィーナスの日
今年はこちらをご紹介します。
ヴィーナスの日
1820年4月8日、オスマン帝国統治下のエーゲ海にあるミロス島(現在はギリシャ領)で、小作農ヨルゴス・ケントロタス(Yorgos Kentrotas)が大理石でできたヴィーナス像を発見しました。
※ヴィーナス(Venus)はローマ神話の肉体の美と性愛の女神の名の英語型。
イタリア語ではヴェネーレ( Venere)。
ギリシャ神話ではアフロディーテ(Aphrodite)なのですが、紆余曲折あってヴィーナス(Venus)と呼ばれています。
彼はトルコ人官吏による没収を恐れてヴィーナス像を隠していましたがやはり見つかり、没収されてしまいます。
フランス海軍提督デュルヴィルがこの像は価値があると見抜き、フランス大使に依頼してトルコ政府から像を買い上げます。
そして修復後にルイ18世に献上されました。
※ルイ18世はフランス革命で死刑にされたルイ16世の実の弟。
亡命生活を送っていましが、ナポレオン退位により王政復古で10年間フランス王になりました。
彼は献上されヴィーナス像をルーヴル美術館に寄付。
現在もルーヴル美術館で厳重に管理されています。
ギリシャのヘレニズム文化(紀元前300年頃から紀元0年頃までの約300年間)の代表作と言われます。
作者は紀元前130年頃に活動していた彫刻家、アンティオキアのアレクサンドロスと考えられています。
しかし彼の生涯については殆ど資料が残っていません。
ヴィーナス像がルーヴルを出て海外へ渡ったのは1964年4月- 6月、日本の国立西洋美術館(東京)と京都市美術館(京都)の特別展示のみ。
というのもフランスから日本への輸送時に一部破損が生じ修復する羽目になったため。
以来国外には門外不出となりました。
画像は三重県のルーブル彫刻美術館前に野ざらしで展示されているレプリカ。
同期(お案軸ヘレニズム文化の代表作とされる)サモトラケのニケとのツーショ…
と思ったら遠景には自由の女神が!
そして「大観音寺➡」のプレート。
三重県は自由だな。
さすが関西。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。