HSS型HSP🌏Millieの脳内世界

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A big chill is coming. Be sure to stay warm.Watch out for thermal shock.December is almost here.
寒波襲来です。暖かくお過ごしください。ヒートショックにご用心。もうすぐ師走です。

なぜ屋外看板は赤い部分から消えていくのか


この記事で問題提起した、看板の赤文字問題。


なぜ看板の字は赤い色から消えていくのでしょう?


それは色のエネルギーに関係していました。


光にはもともと色がないという話を先日書きました。


光は電磁波と呼ばれる空間を伝わる波動の一種です。
波動を構成するのは人間の目には見えない微細な光の粒、光子(こうし/またはフォトンと呼ばれる)です。


地球上の物体はそれぞれが特定の波長の光を反射し、残りの波長の光は吸収しています。


その反射された光を生物の脳が色として認識します。


画像は武蔵野美術大学より。



例えば木の葉は、自分に当たった光子のうち555ナノメートル前後の波長の光子だけを反射します。


それが人間の目を通して脳に入ると、脳は555ナノメートル前後の波長の光を、日本語では緑色・英語ではgreenと名付けられた色として認識します。


第2色盲(緑色盲)の人は同じ情報を得てもそれを茶色や灰色と認識することがあります。


人間の脳が色として認識できる光のことを可視光(可視光線)と言います。


多少の個人差がありますが可視光は360~400 ナノメートルから760~830ナノメートの光で、これより波長が短くなると紫外線、長くなると赤外線。


人の脳では認識できなくなります。



画像は東京工業大学より。



さてこの光の持つエネルギーは波長が長いほど小さく、波長が短いほど大きくなります。


赤く見える波長の光を反射する塗料は、波長の一番長い(エネルギーの一番弱い)650ナノメートル前後の波動だけを反射し、それより波長の短い(エネルギーの強い)光は全部吸収します。


そのうえ波長の長い光を反射する(=赤く見える)性質を持つ化合物には分子の結合が弱いものが多いそうです。


もともと結合が弱いのに加えてエネルギーの強い光子を吸収するという性質から分子結合が壊れやすく、赤く見える波長の光を反射できにくくなっていく。


これが「色褪せ」。


難しいですよね。
私も自分で書いててう~~~んと思いました。


とにかく、わかることはひとつ。


看板には赤を使わない方がいい。