❶❷❸はこちらです。

❹フキナガシチョウ

吹流しとは

❶気象観測用

風向や風速を目視するための布等でできた筒状のもの。
高速道路や空港等に多く設置される。

画像はWikipediaより。

❷魔除け

戦国時代頃から魔除けの意味で用いられた幟旗の一種。

画像は松江武者行列より。

こいのぼりや七夕飾りにも見られる。

仙台七夕まつりの吹流し画像はことりっぷより。

そしてこれがフキナガシチョウの実物画像。

画像は2点ともカラパイアより。

　

スズメ目フウチョウ科 フキナガシフウチョウ属 フキナガシフウチョウ（吹流し風鳥）。

いらすとやさんのイラストでは「体長より少し長い頭飾りを持つ鳥」に見えますが、さにあらず。
実物は「25㎝ほどの体長に50㎝以上（2倍超）の頭飾り（冠羽）を持つ鳥」です。

※装飾過多の鳥の常として、飾りを持つのはオスのみ。

パプアニューギニアの標高1,300以上の山林に住む極楽鳥の一種です。

あまりに奇抜なそのデザインから、19世紀に初めての標本が欧州に持ち込まれた時には作り物だろうと思われたそうです。

さもありなん。

この頭飾りは鳥自身の意思で上下に動かすことも可能とかで、上の左の画像は持ち上げているところです。

持ち上げる目的はズバリ、メスへのアピール。

換羽（鳥の羽毛の定期的な抜け換り）の時に抜け落ちたこの冠羽を、パプアニワシドリという地味な小鳥が拾って巣の飾りに使うことがあるそうです。

パプアニワシドリ画像はeBardより。

真っ黒く地味なカラスは光り物が好き。
真っ黒く地味なパプアニワシドリは派手なフキナガシチョウの冠羽が好き。

私なぞはなんとなく健気に感じてしまいます。