ところでなぜに指甲套を付けてるんですかハイネル…もとい、ザルドス様?
サザエさんカーラーにばかり目を持っていかれてしまっていた私ですが、さっきようやく気付きました。
プリンスハイネル…じゃないや、ザルドス様の左手人差し指に輝く指甲套(しこうとう)に。
※実写(フィリピン)版では登場人物の名前が変わっていて、主人公・健一はスティーブ、ハイネル様はザルドス様になっています。
<指甲套(しこうとう)>
中国・清朝で流行した爪カバー。
長い爪は美人の条件のひとつ。
清朝後宮の女性はみな競って爪を長~く長~く伸ばしていました。
清朝初期には5㎝前後が主流でしたが、だんだんエスカレートして清朝後期には15㎝前後にまでなりました。
そこまで長いと折れたり割れたりが心配になるので、金や銀で作った爪カバーを付けました。
それが指甲套。
画像は台北市の故宮博物院贓品。
「清 玳瑁嵌珠寶花卉指甲套」
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かの西大后もこんな感じでした。
フレディじゃないよ。
こんなもん付けてたら仕事も家事も何にもできない!・・・がために、
「仕事なんてする必要ないし、身の回りのことも全部使用人にやらせることができる身分の高さ」
を象徴するものだったんですね。
清朝貴族の中でも階級(格け)によって、長さや装飾に使える宝石の種類も細かく決まっていました。
もちろん身分が高くなればなるほど長くでき、デコれるわけです。
皇帝も、覚えきれないほどたくさんいる後宮の女性たちを見分けるために指甲套で判別していたともいいます。
あなたのお妾さんたちでしょうがよ・・・(呆)。
一番長くできたのはもちろん皇后。
西大后の爪は20センチもあったそうです。
フレディも真っ青です。
爪の手入れだけのための専属女中さんも付いていて、毎日温めた牛乳に浸したりしていたそうです。
・・・という爪カバーを、プリンスハイネル、もといザルドス(実写版での名前)様は付けております。
あなた、一応武人でしょうが。
そんなんつけてたら剣が握りにくいでしょうが。
とまたまた²突っ込んだ私でした。
\ だから左手に /
\付けてるんだ!!/
フィリピンの方々は、琴(ジャパニーズハープ!)の爪か何かと勘違いされてはいないだろうか?
と、ふと懸念したエンドウミリエ(仮名)でした。
琴の爪は指の爪側ではなく腹側に付けます。
生田流は四角。
山田流は三角。
とんがりコーン。

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