HSS型HSP🌏Millieの脳内世界

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It is getting hotter.
Be careful not to eat too much cold food.
This year's ducklings will hatch soon.
How many ducklings will we see ?

白くてもムラサキ(紫草)@東京都薬用植物園


シソ目ムラサキ科ムラサキ属ムラサキ。
紫草と書いて発音はムラサキ。


どこから読んでもムラサキです。
白い花なのに。



根を乾燥させると紫色になるのが名前の由来で、乾燥した根は紫根(しこん)と呼ばれる漢方薬になります。



抗炎症作用、創傷治癒促進作用、殺菌作用などがあり、紫雲膏などの漢方外用薬に配合されます。


また同じく乾燥した根を染料にしたものが「江戸紫」と呼ばれます。


そもそも本来紫色とは、ムラサキの根を原料として染め上げた色(青みがかった紫色)を指したのです。


左が本来の紫(江戸紫・えどむらさき)。


現代人の我々が「紫」と認識しているもっと赤みがかった紫(右)は、京紫(きょうむらさき)と呼ばれる別の色でした。


カラーチャート画像はカラースクールTAAより。


種の発芽率が低く病気にも弱いなどの欠点のあるムラサキですが、それを上回る利用価値があったため、日本では奈良時代から江戸時代末期まで栽培され続けました。


しかし明治時代以降は合成染料や化学薬品が発明されたために急速に商業的価値を失い、栽培されなくなってしまいます。


現在は絶滅危惧種レッドデータブックIBに指定されてしまうほどになってしまいました。


近縁種の西洋紫草(セイヨウムラサキ)は繁殖力が強く栽培は簡単だそうですが、薬効成分は少ないそうです。


それでも新疆ウイグル自治区などでは現在も西洋ムラサキを民間薬として利用しているそうです。