こちら新宿区新宿中央公園前派出所&旧地名「十二社」
正しい名称は「新宿警察署 熊野神社前交番」。
後方が木立に隠れて見えませんが、室町時代創建の紀州熊野権現の分祀「新宿総鎮守」十二社(じゅうにそう)熊野神社と新宿中央公園です。
その後ろには都庁のツインタワー。
氏子区域は西新宿から新宿駅西口・東口の繁華街ほぼ全域(歌舞伎町界隈含む)と広範囲。
歌舞伎町界隈は、同じく新宿総鎮守を名乗るもうひとつの新宿の古社(ふるやしろ)・花園稲荷神社の氏子域と被っています。
正式に記載すると:
歌舞伎町一丁目の一部地域:花園神社
歌舞伎町一丁目の大部分 :十二社熊野神社
歌舞伎町二丁目全域 :稲荷鬼王神社
の氏子区域です。
この一帯は住居表示制度により西新宿となる前は「十二社(じゅうにそう)」という地名でした。
十二社熊野神社があるから十二社、でした。
すぐ隣の旧地名「角筈(つのはず)」やそのさらに隣(新宿中央公園の向こう側)の旧地名「淀橋(よどばし)※」と共に、今は消えてしまった地名です。
「淀橋」の地名は新宿西口「ヨドバシカメラ」に取り込まれ、「十二社」の地名はこの通りの通称「十二社通り」に辛うじて残っています。
しかし「十二社通り」の正式名称は「東京都道新宿副都心十三号線」(数が一つ多い…)。
「十二社通り」の通称もいつまでもつでしょうか。
さて、この熊野神社前交番交番の建物はかなり年代物。
かすかにモスク風の赤い半球形屋根がメルヘンチックです。
東京23区内の交番はいつ見ても無人(「パトロールに出ています。御用の方はこの電話を取ってお話しください」というプレートがある※本署につながるようになっている)の所が多い中、この交番はいつ見てもこうして必ず複数のおまわりさんが立っています。
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