6月1日「条件付特定外来生物」にアカミミガメとアメリカザリガニが加わります
環境省HP
だいぶ前から検討されていたアカミミガメとアメリカザリガニの「条件付特定外来生物」指定がついに実現しました。
6月1日から規制が実施されます。
「6月1日以降に捨てる(川や池に放つ)と罰金らしいぞ」
というわけで5月中の駆け込み捨て亀が増えないことを切に祈っています。
3年ほど前から東京都が本腰を入れたアカミミガメ捕獲(置き罠で捕まえる)が功を奏したようで、去年から都内の池からアカミミガメがほとんど姿を消しました。
捕獲された亀は冷凍殺のうえ燃えるごみとしてごみ処理施設で焼却されたそうです。
これに対し
「駆除(殺処分)にばかり力を入れて、輸入・販売を禁止しないのはなぜだ」
という声が上がっていました。
今回ようやく、その輸入・販売が禁止されることとなったわけです。
個人飼育者による放流(遺棄)も共に処罰対象になりました。
冷凍庫で殺されて焼却された亀も、元をたどればペットショップや縁日で「可愛いミドリガメ」として売られていた500円玉大の子亀だったはずです。
当時は1匹500円ほど、子供の小遣いでも買える値段で売られていました。
ペット用にわざわざアメリカから輸入されていました。
金魚すくいならぬミドリガメすくいなども登場し、もてはやされました。
※有名大手ペットショップチェーンの取扱動物一覧(種類で探す)の「カメ」の所には取扱品種の中にまだ「ミドリガメ」が残っています。
※さすがに開くと「検索結果0件(在庫なし)」と表示されますが、画像もまだ残っていました。
親ごさんたちも
「小さいから(子亀はクワガタの成虫より小さい)100均の虫かごでも飼えるよね」
と軽い気持ちで買い与えたと思います。
それが「予想外に大きくなる(最大でタブレット~小さめのノートPCサイズになる)」「30年も生きるらしい」ということで川や池にポイポイ捨てられました。
捨てられた先で何とか生き延びたら今度は害獣扱いされて駆除。
アメリカザリガニも元々は食用としてわざわざアメリカから輸入したものです。
☟画像は ザリガニと身近な水辺を考える会より。
カンキョーさんの中には
「外来種は生態系に悪影響を与えるからダメ!駆除駆除!」
となぜか得意げに言う人がいますが、我々ホモサピエンス(アフリカ原産)もアフリカ以外の土地ではもれなく外来種です。
我々が最大の有害外来種ということを棚に上げてはいけないと思います。
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