「気にしない」「忘れなさい」が口癖の方へお願い~それは「シロクマ効果」です
たまに気になることを書くと「そんなに気になりますか?(私は気にしませんけど)」という趣旨のコメントをいただきます。
気にします。
非HPSの人が気にならないであろう細かいことまで全て気になるのがHSPの特性ですから、気になります。
世の中、「気にしないのが善。気にすることは百害あって一利なし」が定説です。
確かにそれが病的レベル(自分が困る、他人に迷惑をかける)に達してしまうと、神経症という病気です。
当然専門医に通って治療しなくてはいけないでしょう。
しかし「気になる」こと自体に困ってはいなし迷惑もかけていないのに「気にしてはいけない」という周囲の圧に負けてしまったらどうでしょう。
「気にしないように努力しなくてはいけない」「気にしない人を演じなければならない」としたら、そちらの方がよほどストレスです。
実際、HSPを自覚するまでは「気にしているのに、気にしていないふりをしなくてはいけない」というのがとてもストレスでした。
HSPを自覚して、このブログなども始めて、堂々と「私は気にしいだ」「気になるんだ」と言えるようになって、ずいぶん楽になりました。
それでもまだ時々「そんなに気になりますか?」や、ネガティブな思い出話に対しては「早く忘れるようにしましょう」といったコメントをいただきます。
どうも自称サバサバ系の方は、他人に「気にしない気にしない」(一休さん?※)とアドバイスをするのがお好きなようです。
※正しい一休さんのセリフは「慌てない慌てない、一休み一休み」です。
しかし、心理学的には、他人に「気にするな」「忘れろ」と言われたり、自分で「気にしない」「忘れなければ」と念じることは、逆にその記憶を忘れさせない方向に働くことが解明されています。
小難しく言うとこうなります。
「不快な思考の抑制を試みたことによる関連する思考の侵入の増加と不快感情の亢進という逆説的効果」
わかりやすく解説された本がこちら。
善男善女の皆さま。
貴女・貴方がおそらく良かれと思って他人に言う「気にするな」「忘れましょう」は、ほぼ貴女・貴方の狙いとは真逆の方向に働いています。
あなたはあなた。私は私です。
私が「気になる」と書くことが何か具体的なご迷惑をおかけしておりますでしょうか。
そうではなくシンプルにお気に召さないということであれば、黙ってお気に入り登録を消して、読まないようにしていただく方がありがたいです。
よろしくお願い申し上げます。
シロクマ画像はハフポストよりお借りしました。
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