同じボタン科ボタン属の牡丹(ボタン)と芍薬(シャクヤク)の見分け方
これは牡丹(ボタン)です。
ユキノシタ目ボタン科ボタン属。
これは芍薬(シャクヤク)です。
ユキノシタ目ボタン科ボタン属。
どちらもボタン科ボタン属です。
え?
「同じ花でしょう」
ですって?
ええ。
実際欧米人には見分けがつかないらしく、どちらも英語では同じ名前・Peony(ピオニー)です。
まずよく見てください。
❶葉の形が違う
分かりやすい画像はタキイ種苗よりお借りしました。
どうですか?
ハクセキレイ(右)とセグロセキレイ(左)~どちらもスズメ目セキレイ科セキレイ属~以上に違いませんか?
画像はWikipediaと日本の野鳥識別図鑑よりお借りしました。
❷茎の色が違う
牡丹は木本(もくほん/茎が固くなる※いわゆる木)、芍薬は草本(そうほん/茎が固くならない、いわゆる草)なのです。
※「木質化(もくしつか)する」と言います。
属まで同じなのにおかしいって?
でもそうなんです。
例えば同じバラ類バラ目バラ亜科でも、バラ属は木質化するので木、イチゴ属は木質化しないので草。
こちらは属は違いますけど、野イバラ(園芸種のバラの祖先/左)と野イチゴ(右)の花はほらこんなに似ています。
❸香りが違う
牡丹は無臭。
芍薬は芳香があります。
❹牡丹は枝分かれする・芍薬は枝分かれしない
この他にもあと数か所違いがありますが、❶の葉っぱの形と❷の茎の色で95%識別できます。
迷ったら❸で、匂いを嗅げばOK。
牡丹も芍薬もこれから咲きます。
ぜひ見分けてみてください。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。