男女で態度を変え過ぎモンスタカスタマin公共機関(実話)
先月、某公共機関での出来事です。
そこの一角には、資料閲覧コーナーというミニミニ図書館のようなものがありました。
資料といっても普通に新刊書店で売られている一般書籍ばかりで、非売品のレアもの資料や自費出版物はないという感じでした。
以下のようなルールが貼り出されていました。
閲覧は自由
貸し出しはしていません
コピーサービスもしていません
資料の撮影は可
飲食禁止
私を含めた利用者は皆、大人しく座って本をぱらぱらと眺めているという感じでした。

そこに現れた、私よりやや年上の初老男性。
私よりやや年下の女性職員(といっても会計年度職員※と思われる)を捕まえて、何やらゴネ出しました。
※会計年度職員:公的機関に雇われる非正規職員(短時間または短期間労働者)
男性「この本の、このページからこのページまで、コピー取らせてよ」
女性「コピーサービスはやってないんです、すみません」(ルール貼紙を指し示す)
男性「どうしても必要なんだよ」
女性「コピー機もありませんので・・・」
男性「裏(この施設の事務室)に行けばあるんでしょ。ないはずない」
女性「そのような対応はやっておりません、申し訳ございません」
男性「なんで?私が年金受給者だから?もう税金を納めてないから意地悪言うわけ?」
女性「そのようなことはございません。どなたにもコピーサービスは行っておりません」
男性「じゃあ隣のコンビニでコピーして来るから、この本20分くらい貸してよ」
女性「貸し出しは行っておりません。(再度ルール貼紙を指し示す)撮影は大丈夫ですので、ぜひお写真を…」
男性「撮影って何?スマホのカメラで写メしろって?冗談じゃない。
小さい字はね、私の年じゃ見えないんだよ。紙にコピーしなきゃ読めないの。
わかんないかなあ?まったく、年寄りいじめだよ!!」

私 (いや、ジブンが一番ワガママで石頭で意地悪でモンスタークレーマーだよ)
男性「アンタじゃ話にならないな。
誰に言えば聞く耳を持ってくれるわけ?偉い人?議員さん?マスコミ?
新聞に投書してあげようか?」
私 (うわ、ここまでくるともう脅迫では?)
他の利用者も、息を殺して耳ダンボになっているのがわかります。
男性「そもそもここ、館長いないの、館長?館長呼んでよ」
女性「…お待ちくださいませ」
(数分後)
館長「お待たせしました。施設長の〇〇と申します」
やってきたのはモンクレ爺(と私が勝手に命名)と同年配の、押し出しの良い初老男性。
革の名刺入れからサッと名刺を差し出します。
男性「これはこれはご丁寧に…」
神妙な態度で受け取るモンクレ爺。

館長「ご要望はお伺いしました。確かにこの施設の事務所にはコピー機が1台ございます」
男性「でしょう~?」
モンクレに隙を与えぬ作戦か、立て板に水のように言葉をつづける館長
館長「しかしながら、ご利用者様へのコピーサービス対応はしておりません。
何故ならば、当施設はご利用者様との金銭授受を一切禁じられているからです。
例えコピー代10円であっても受け取ることができません。
資料の建物外持ち出しも禁止です。例え私でも持ち出せない規則です!」
男性「 (間) ・・・そうですか・・・」
あれ?さっきまで、相手が女性とみると、尊大で居丈高な態度だったモンクレ爺。
イジワルされてるの虐められてるの、議員やマスコミにチクるぞだの、地雷ワードを次々と繰り出してたのに。
相手が自分より偉そうな男性とみるや、地雷ワードは完全封印。
借りてきた猫というか、蛇に睨まれた蛙というかになっちゃいました。

男性「 (間) ・・・館長さん、私と同年配ですよね?公務員を定年退職されての再雇用ですか?」
おっと、マウンティング大好き人間の定番。
世間話に見せかけた相手の社会的地位探りが始まったぞ。
館長「私ですか?そうです。〇〇(超有名企業)で長く〇〇支社(日本人に人気の高い海外都市)におりました」
男性「・・・」
結局「どうぞ、ご遠慮なくご撮影ください」と余裕の笑みを見せる館長の前で男性がスマホを取り出し、数ページ分の写真を撮り、
男性「・・・コピーサービスを検討してください」
館長「ご要望承りました。機会を見て上に上申しておきます」
で事態は収束しました。
それにしても、自分より格下と見下した相手(女性)と自分より格上とみなした相手(男性)に対する、この態度の差は何なんでしょう。
また、出てきた館長がもし女性だったら、こうあっさりとは引き下がらなかったのだろうなと思えました。


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