HSS型HSP🌏Millieの脳内世界

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A big chill is coming. Be sure to stay warm.Watch out for thermal shock.December is almost here.
寒波襲来です。暖かくお過ごしください。ヒートショックにご用心。もうすぐ師走です。

アカミミガメ捕獲器に思う、人間のエゴ~前編~

これは何でしょう❓
最近公園の池などによく浮いています。


ご記憶にありませんでしょうか❓


「浮島型亀捕獲器(うきしまがた かめほかくき)」という装置です。
亀を捕まえるものです。


このように、うっかり内側に降りて(落ちて)しまうと上がれない(逃げられない)構造になっています。
この2枚の写真は捕獲器メーカーの公式HPから拝借しました。


昨年の2020年春、
「ミシシッピアカミミガメが、とうとう特定外来種に指定されるらしい」
という噂が、亀飼いの間に広まりました。


いや、実際そう発表されてたんですよ。
結局、土壇場でまたまた見送られましたが。


またというのは、2015年にも一度見送られているからです。


亀飼い、もしくは爬虫類飼い以外の人は、万一目にしても右から左に華麗に完璧スルーされてて、ご記憶にないかもしれません。
(いやまあ、99%ないでしょう)


見送られた理由は
「特定外来種に指定すると、捨て亀が増えて収拾のつかないことになる」
からです。


ミシシッピアカミミガメの幼体はキレイな緑一色で、日本では「ミドリガメ」と呼ばれます。


   


戦後から何十年にもわたり、ペットショップや熱帯魚ショップの店頭だけでなく、縁日の屋台や「カメすくい」などで、上のサイズ(幼体)が安価で売られてきました。


安けりゃ100円とかで買えたようです。
写真でわかるように500円玉大しかなく、非常にカワイイ。
だから子どもがお小遣いで買えちゃう。
親も「小さいから、まっ、いいか」と許してしまう。
というわけで、日本で爆発的に飼育数が増えました。


ところが。
成長するんですよ。こんなにも。ジャン!!


完全成体になると甲長※30㎝!体重0.5㎏※!
※甲羅の縦の長さのこと。亀の身長は甲羅の長さで測定されます
※wikiには「成体の体重240g」なんて記載がありますが、全国のアカミミガメ飼いさんたちが投稿している山のような写真では、300~400g台が大半です。


水槽では対応できず、巨大トロ箱ででも飼育せざるを得なくなります。
カメは水を汚す生き物です。
そのため理想は毎日、最低でも週に2回は飼育水の全とっかえが必要です。
水は重いので、水替え作業が大変です。腰に来ます。


また、亀ですから当然長生きします。平均寿命30年です。


「子どもが小さい頃飼ってきた亀を(進学や就職で)家を出るとき置いていったので、親が世話してきたが、水替えが大変できつい」
「ぎっくり腰になりそう(なった)」
といった理由で「もらってください」広告がタウン情報サイトにあふれてます。


しかし子亀ならまだしも、30㎝超えの生体に里親はなかなか現れません。
しかも理由が体力的なことではねえ。二の舞がコワイ。


そこで、もてあまされて、公園などの池にそっと捨てられます。
今や、都内の池は、どこに行っても「亀を捨てないでください」看板が立っています。


すると、捨てられたアカミミガメが従来の生態系を脅かす。


ちょっと長くなってきましたので、一回だけ続きます。
よろしくお願いいたします。