雑談>動物>アカミミガメ捕獲器に思う、人間のエゴ~後編~
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先にこちらをお読みくださいね。でないと意味不明になります。よろしくお願いします。
ペットショップで、デパートで、熱帯魚ショップで、縁日で。
果ては金魚すくいならぬ亀すくいで、大量に安価で売られ続けたミドリガメ。
その頃は説明義務もなかったので、売る方も
「成長したら甲羅だけで30㎝になるし、30年は生きます」
なんて客の購買意欲をそぐようなことは、絶対に言わなかった。
お小遣いの100円玉を握りしめた小学生(親同伴せず)にだって、平気で売っていた。
※現在は動物愛護法により「小動物等販売における説明義務」が課せられ、少なくとも生体サイズ・寿命は書面による説明義務があります。
また、買う方も書面を読んで「理解しました。飼育放棄は致しません」に署名する必要があります。
※万一サイズや寿命の説明をしない店があったら、それ、違反です。
※「小動物等」は爬虫類以上を指すので、両生類(うちのアカハライモリとか)や魚類(うちのメダカとか)には適用されません。
そして巨体に成長後に「こんなはずじゃなかった」と言われ、もてあまされて、公園などの池にそっと捨てられます。
今や、都内の池は、どこに行っても「亀を捨てないでください」看板が立っています。
すると、捨てられたアカミミガメが従来の生態系を脅かす。
アメリカ産の生物全般に共通しているのが、生命力・繁殖力が日本在来種に比べ、けた違いに強いこと。
事実、アカミミガメの激増に反比例して日本在来種の「ニホンイシガメ」は激減、いまや準絶滅危惧種です。
生体になってからもこんなに「いかにもおとなしい」きゅるるん♡風貌のニホンイシガメ。
ミシシッピアカミミガメとのガチンコ生存競争では、大負け中。
写真は神戸市・須磨海浜水族園の飼育個体。
VS
「顔で決めんといてくれる?」アカミミガメ
そこで、アカミミガメを特定外来種に指定せねば!と日本政府が言い出したのが2005年。
しかし以来何度も見送られ続けているのは
「特定外来種に指定したら、捨て亀が増える」
が自明の理だからです。
なぜなら、特定外来種に指定されると最低でも以下のようになります
- 新規生体販売の禁止
- すでに飼っている生体を自治体に登録して許可を得ることの義務付け
「縁日の亀すくいで、数百円で取ってきた亀のために届け出?許可?面倒くさい」
「子どもが置いていった厄介者なのに、これ以上の手間は嫌だ」
というわけで、これまで以上にじゃんじゃん捨てられるに決まってるというわけです。
なので今は、各自治体がせっせせっせと
「すでに捨てられて池の生態系を壊している」
アカミミガメを捕獲しているのです。
人間のエゴを考えさせられます。
その捕獲されたアカミミガメはどう扱われているのか?
しかるべきところで30年飼育するのか、安楽死か?
その辺はどの自治体も発表していません。
私は亀を飼うにあたって、成体になっても最大15㎝止まりのミシシッピニオイガメを選びました。
楕円の面積は 縦半径✕横半径✕π(3,14) ですので、
ミシシッピアカミミガメとミシシッピニオイガメの
サイズ比は約4.44:1になります。
ギリ、一生もて余さず飼えるサイズであると判断して、決めました。
うちのカメさんの名前は弐号(2号)。
子供の頃、祖父が飼っていた亀が「壱号」だからです。
うちに来たばかりの頃の弐号。甲羅が黒かった。今は茶色。
今の写真もそのうち投稿します☆
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