博物館レポ>その②海上保安資料館横浜館in横浜
神奈川県に緊急事態宣言発令で、横浜の博物館がまた軒並み臨時休館するだろうからと、
7/29(木)に横浜博物館めぐりを決行したエンドウ夫婦(仮名)。
3軒目の海上保安資料館横浜館では、さっそく翌日の7/30に
「8/2(月)より当面臨時休館」のお知らせが出たのでした。
横浜赤レンガ倉庫2号館のすぐ目と鼻の先にあります。
にぎわう赤レンガとは対照的にひっそりと。
こちらは
「九州南西海域工作船事件」(2011/12/22発生)
において、海保に見つかり自爆して撃沈、その後引き上げられた
北朝鮮の工作船(実物)を展示
しています。
覚せい剤運搬や工作員の不法入国に使用されていた疑いが濃厚なものの、
自爆により乗務員全員(推定5名)が死亡しているため、死人に口無し。
北朝鮮は知らぬ存ぜぬを通しているようです(通常運転)。
非常に貴重な資料館です。
「北朝鮮工作船展示」とデカデカと表示。
外交でいつも及び腰な日本政府らしからぬ、強気の姿勢。イイネ。
小さな建物に実物大の工作船がギッチギチに入っています。
そのためスマホカメラではうまく撮影できませんでした。
ネットの写真をお借りしています。
自爆して9か月間海底に沈んでいたため、ボロッボロの工作船。
本物です。リアルです。
復元模型。
漁船に偽装しています。
中身は魔改造されていて、超高速エンジン搭載。
高射砲も積載。
船内。
甲板は自爆で吹っ飛んで大穴が空いてます。
日本の巡視船の威嚇射撃の弾痕。
<事件の概要・まとめ>
- 2001年12月22日、海上保安庁の巡視船が九州沖(日本海)の日中海洋境界線付近で不審船(船名は中国語)を発見。
- 中国語で停船命令を発し続けるが、不審船は無視を続けた後、巡視船に対し銃撃やロケットランチャー攻撃を行う。
- 巡視船が威嚇射撃で応戦しながら追尾を続けたところ、逃げ切れないと判断した不審船は証拠品と思われる物体を海に投棄の後自爆、沈没。
- 9ヶ月後に船体を引き上げたところ北朝鮮の工作船と判明。
- 乗務員5名全員は自爆により死亡。海保官3名が銃撃により負傷。
- 2004年より一般公開。
船名は通常、塗料で船体にじかに書くものですが、この船の船名はパネルを入れ替えるようになっています。
巡視船の発見時は中国船名のパネルをはめていましたが、船内から日本船名の入れ替え用パネルが見つかっています。
中国水域を航行中は中国名を掲示し、中国船に偽装。
日本水域に入ってから日本名に入れ替えて日本船に偽装する予定だったと思われます。
手慣れたもんだね~。
👇引き上げられたロケットランチャーや自動小銃などの武器類。
👇ハングルで「自爆」と書かれている、自爆スイッチ。
👇金日成バッジ。
奥にある小さいのが実物。
手前は拡大写真。
これは露骨な証拠・・・と思いますが、それでも乗務員が全員自爆死しているから、向こうは認めない。
ならば証拠を世間にさらし続ける。
海底からの引き上げ作業・展示には相当お金がかかっていると思われますが、これは良い使い道でしょう。
日本は、他の場面でも、もっとこのような強気の姿勢が必要だと痛感します。
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