HSS型HSP🌏Millieの脳内世界

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It is getting hotter.
Be careful not to eat too much cold food.
This year's ducklings will hatch soon.
How many ducklings will we see ?

トライダーG7>③敵の正体なんて誰も知らない最後まで知らない



こちらから続いています。


「トライダーG7」基本設定とあらすじ❷敵サイド


敵の正体は、視聴者にすらほとんど明かされないまま。


敵の名前は「ロボット帝国」。
アニメ雑誌や資料本を買ってようやく「ロボット帝国・ガバール」というフルネームを知った当時のお子さまがた。


作中ではガバールという名前なんか一度も出て来やしません。


ロボット帝国と言うからには全員ロボットだろうけど、メカっぽい外観をしているのは総司令官ザクロンのみ。
他のロボットたちは皆、人間くさすぎる。


第一、痩せすぎや肥満体型がいるってどゆこと?
ロボットに必要か肥満体型?
と子供心にも思ったエンドウミリエ(仮名)でした。


唯一登場の女性ロボット・ジルバはいつも化粧やらマニキュアやら美容体操やらをしていた。
ロボットに必要か美容体操?


ロボットではなく、トランスフォーマーみたいな機械生命体なのかもしれない。


しかし全てが謎。
最後まで母星(ガバール星)がどこにあるのかすら明かされなかった。


地球が唯一無二の美しい星だから狙っているわけではない


それまでのアニメでは、地球は必ず特別扱いだった。


美しい星、特別な星。
異星人は皆地球を喉から手が出るほど欲しがり、地球に住みたがる。


しかしロボット帝国は違う。
ロボット帝国は今勢いに乗ってあちこちの星を同時進行で植民地化している。


その中で地球はまさかの「Bランク評価」。


だから地球に固執なんかしない


そう舐め切っていたらまさかの反撃をトライダーG7から食らって、心底驚くロボット帝国の将校たち。


部下が苦戦しているのを見て


「Bランクの星ごときに何をてこずっているのだ!」


と怒る銀河系方面総司令官ザクロン。




この銀河系方面〜の肩書きも劇中には出ない。
やはり設定資料の本で知った。
ということはアンドロメダ方面総司令官とか他にも色々いるかもしれないと思わせるけど、不明。


仕方なくわざわざ母星から地球に出向くザクロン。
しかしトライダーG7との一騎打ちでまさかの劣勢。


そこでザクロンは他のアニメの敵役のように、命を捨ててまで最終決戦に持ち込もうなどとはしない。


あっさり引く。


ワッ太もあっさり敵を見送り、深追いはしない。
おそらくトライダーG7には、外宇宙(太陽系外)まで追う性能はない。


母星に帰ったザクロンは、ロボット帝国の最高権力者と思われるコンピューター・シグマにこう報告する。


「地球がBランクというのは間違いでした。私の目で実際に確かめたところ、Cランクの、手に入れる価値もない星でした。さっさと見限って次行った方が良いです(意訳)」


腹心の部下にそう言われたコンピューター・シグマは
「ふーんそうか。じゃあそうしよう(意訳)」
と実にあっさり承諾。


ザクロンは「嘘をついてしまった」と内心苦悩する風を見せるが、そこでおしまい。


「敵が来なくなりましたねえ。お得意さんだったのに」


一方地球では、パタリと敵が現れなくなり平和が訪れた。


それに対して専務がため息交じりに放ったひとことが


「敵が来なくなりましたねえ。思えばお得意さんでしたなあ」


オイオイオイオイなんだこの超リアリズムは!
子どもミリエ(仮名)は思わず唸りました。


不謹慎だ!という人もいたかもしれません。


ただ、そういう一面が実際にあったのです。


そういえばザクロンの方も最後までトライダーを誰が造ったかも、誰が操縦してるかも知らないままだった。


実はナバロンは、ガバールから密かに亡命していた科学者だった。


つまりガバールの攻撃ロボットをことごとく打ち負かしたトライダーの性能は、ガバールののテクノロジーだったという皮肉。


それに地球サイドもガバールサイドも全く気づかないまま終わる。



地球側には敵がなぜ突然撤退したのかもわからない。


「結局何だったんだろ?」


…何というリアル。


他のSFアニメが敵のこと知りすぎですよ。


そもそも異星人の言語体系とか、地球言語とは違い過ぎるでしょうに、容易にコミュニケーション取り過ぎ。


脚本じゃあるまいし。


ソロバンをはじきながらミサイルを撃つ


放送当時に一番「リアルすぎる」と話題になったのは、専務がミサイル一発ごとにソロバンを弾く描写だったと聞きました。


竹尾ゼネラルカンパニーと地球防衛軍の契約では、トライダーが敵に向かって撃つミサイル代は報酬に込みのようです。


なので専務はいつもソロバンをはじいては


「社長、ミサイルを撃ちすぎないでください!予算が!」


と懇願していました。


子どもにもわかりやすくするためにという理由で「ミサイル一発100万円」というセリフがありました。


そんな安いわけないけど、桁が大きくなりすぎるとターゲット層の小学生男児には実感できなくなりますから。


ミサイルを50発(5千万円分)撃っても100発(1億円分)撃っても、
地球防衛軍から支払われる報酬は同じ。


うん・・・そりゃあソロバンもはじく・・・か???


当時リアルだリアルだと騒がれたガンダムとは全く別ベクトルの、徹底したリアリズムですよ❗️



それでは④に続きます。