敵の正体なんて誰も知らない最後まで知らない:トライダーG73⃣
初公開:2022/10/23
加筆修正したため上げ直します。
こちらから続いています。
「トライダーG7」基本設定とあらすじ ❷敵サイド
敵の正体は、視聴者にすらほとんど明かされないままです。
敵の名前は「ロボット帝国」。
アニメ雑誌や資料本を買ってようやく「ロボット帝国・ガバール」というフルネームを知った当時のお子さまがたでした。
作中ではガバールという名前なんか一度も出て来やしません。
ロボット帝国と言うからには全員ロボットだろうけど、メカっぽい外観をしているのは総司令官ザクロンのみ。
他のロボットたちは皆、人間くさすぎる。
第一、痩せすぎや肥満体型がいるってどゆこと?
ロボットに必要か肥満体型?
と突っ込んだ、当時高1のエンドウでした。
唯一登場の女性ロボット・ジルバはいつも化粧やらマニキュアやら、果ては美容体操までやってました。
ロボットに必要か美容体操?
おそらくただのロボットではなく、トランスフォーマーみたいな機械生命体だと思います。
しかし全てが謎。
最後まで母星(ガバール星)がどこにあるのかすら明かされませんでした。
地球が唯一無二の美しい星だから狙っているわけではない
それまでのアニメでは、地球は必ず特別扱いでした。
美しい星、特別な星。
異星人は皆、地球を欲しがり、地球に住みたがる。
その欲しがり方は常軌を逸していて、喉から手が出るほどを通り越して時には命がけです。
しかしロボット帝国は違う。
ロボット帝国は勢いに乗ってあちこちの星を同時進行で植民地化している。
その中で、地球はまさかの「Bランク評価」(リアルすぎて苦笑)。
だから地球に固執なんかしない
利用価値がBランクの星だから、住生命体(地球人)もBランクだろ。
そう舐め切っていたら、まさかの反撃をトライダーG7から食らって、心底驚くロボット帝国の将校たち。
部下が苦戦しているのを見て
「Bランクの星ごときに、何をてこずっているのだ!」
と不機嫌になる銀河系方面総司令官・ザクロン。


この銀河系方面〜の肩書きも劇中には出ません。
やはり設定資料の本にしか載ってません。
ということはアンドロメダ方面総司令官とか他にも色々いるかもしれないと思わせるけど、不明。
プロジェクトが計画通り進まないため、仕方なくわざわざ母星から地球に出向くザクロン。
しかしトライダーG7との一騎打ちでまさかの劣勢。
そこでザクロンは他のアニメの敵役のように、命を捨ててまで最終決戦に持ち込もう・・・などとはしません。
あっさり引きます。
ワッ太もあっさり敵を見送り、深追いはしません。
おそらくトライダーG7には、外宇宙(太陽系外)まで追う性能がないのでしょうが。
母星に帰ったザクロンは、ロボット帝国の最高権力者と思われるコンピューター・シグマにこう報告します。
「地球がBランクというのは間違いでした。私の目で実際に確かめたところ、Cランクの、手に入れる価値もない星でした。さっさと見限って次行った方が良いです」(意訳)
腹心の部下にそう言われたコンピューター・シグマは
「ふーん。じゃあそうしよう(意訳)」
と実にあっさり承諾。
ザクロンは「嘘をついてしまった」と内心苦悩する風を見せますが、そこでおしまい。
「敵が来なくなりましたねえ。お得意さんだったのに」
一方地球では、パタリと敵が現れなくなり平和が訪れました。
それに対して専務がため息交じりに放ったひとことが
「敵が来なくなりましたねえ。思えばお得意さんでしたなあ」
オイオイオイオイなんだこの超リアリズムは!
高校生エンドウも思わず唸りました。
不謹慎だ!という人もいたかもしれません。
ただ、そういう一面が実際にあったのです。
そういえばザクロンの方も最後までトライダーを誰が造ったかも、誰が操縦してるかも知らないままだし、調べようともしませんでした。
実はナバロンは、ガバールから密かに亡命していた科学者だったのです。
つまりガバールの攻撃ロボットをことごとく打ち負かしたトライダーの性能は、ガバールのテクノロジーだったという、超の付く皮肉。
そのことに、地球サイドもガバールサイドも、全く気づかないまま終わる侵略プロジェクト。

地球側には敵がなぜ突然撤退したのかもわかりません。
「結局何だったんだろ?」
「さあ?」
・・・何というリアリズム。(二度目)
本当に、他のSFアニメが敵のこと知りすぎなんですよ。
そもそも異星人の言語体系とか、地球言語とは違い過ぎるでしょうに、容易にコミュニケーション取り過ぎです。
ソロバンをはじきながらミサイルを撃つ
放送当時に一番「リアルすぎる」と話題になったのは、専務がミサイル一発ごとにソロバンを弾く描写だったと聞きました。
竹尾ゼネラルカンパニーと地球防衛軍の契約では、トライダーが敵に向かって撃つミサイル代は報酬に込みのようです。
なので専務はいつもソロバンをはじいては
「社長、ミサイルを撃ちすぎないでください!予算が!」
と懇願していました。
メインターゲットである小学生男児にわかりやすくするためにという理由で「ミサイル一発100万円」という設定でした。
このお値段は劇中でもけっこう連呼されました。
ミサイルがそんな安いわけないですけど、桁が大きくなりすぎると小学生男児には実感できなくなり逆効果だからと、考え抜かれた「100万円」だったといいます。
ミサイルを50発(5千万円分)撃っても100発(1億円分)撃っても、地球防衛軍から竹尾ゼネラルカンパニーに支払われる報酬は同じ。
そりゃあソロバンもはじくか。
うん、はじくね。
当時リアルだリアルだと騒がれたガンダムとは全く別ベクトルの、本当の意味でのリアリズムでした。
4⃣に続きます。


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