トライダーG7>④敵脇役の声のキャストに驚いた思い出
外見派手ハデな敵女性司令官の声がまさかのあの人だった
「トライダーG7」主なVC(声優さん)
地球サイド
竹尾ワッ太:間嶋里美(後の古谷徹夫人)
柿小路専務:永井一郎(故人。波平さんで有名なあの人)
藩恵子 :一人娘の潘めぐみも後に声優に。
※間嶋里美さんの画像はアイドリーより。
敵サイド
ザクロン総司令 :曽我部和恭(故人。私の好みド真ん中のイケボだが惜しくも早逝)
ジルバ指令隊長 :武藤礼子(故人。この人が、まさかのキャスティングの人)
太陽系方面の前線司令隊長はトライダーに敗れて5名ほど入れ替わりましたが、5代目がジルバ。
初の女幹部登場でしたが登場シーンは少なめ。
その声のキャスト、武藤礼子さんには驚いた。
※武藤礼子さんの画像は青二プロダクションより。
この方、映画ではエリザベス・テイラーとジュリー・アンドリュース(「メリー・ポピンズ」や「サウンドオブミュージック」のあの人)を専任担当。
アニメには鉄腕アトムのウランちゃん役から参加。
その甘く落ち着いた声質から、上品なお嬢様や奥様ばかりを演じた人です。
ムーミンのノンノン(2代目)やメルモちゃんやキャシャーンのお母さんもこの方。
代表格は「フランダースの犬」のナレーション。
ネロとパトラッシュはお爺さんとお母さんのいる遠いお国に行きました。
もうつらいことも寒いことも、お腹がすくこともありません。
このナレーションでこらえていた涙腺が崩壊した人が多いと思います。
これが武藤礼子さんの声です。
あのシーンの動画が見つからないので、代わりに9話の予告編を貼ります。
フランダースの犬 第9話予告「おもいでの鈴」
その武藤礼子さんが、長い声優歴で後にも先にもこれ1回っきりという悪役を演じたのが、ジルバ。
下の金髪に真っ赤な口紅の派手派手ビジュアルの女性です。
性格はエキセントリック。声はおっとり。
顏は目を吊り上げてキーッと怒っているシーンでも、セリフは鼻にかかったおっとりと甘い声で
「ん~もう、このおバカ!」
おバカが最大級の罵倒って。
タイムボカンシリーズのマージョやドロンジョも、甘く可愛らしい声(小原乃梨子さん)で「こ~の~スカポンタ~ン!」
が最大級の罵倒という愛すべき悪女たちですが、それでも時々はいわゆるはすっぱな口調が飛び出していました。
ところがこのジルバは
「地球人は数が多すぎて管理が面倒だから、半分に減らしてちょうどいいわ」
などという不穏な内容の台詞も、フワッと上品に甘ーい口調で発音(発言)なさる。
まるで「お砂糖は歯に良くないから半分に減らしましょうね」とでも言うように。
なんというかその辺のギャップが妙に印象的なキャラクターでした。
最期は惜しくもトライダーとの戦いに負けて爆死なさいます。
このザクロン・ジルバコンビは、2004年に発売されたゲームソフト「スーパーロボット大戦GC」「同XO」で的勢力として登場しました。
しかし、その時点で既にオリジナルの声優さんの起用が難しくなっていました。
ザクロン役の曽我部和之さんは2006年2006年9月17日に58歳で、武藤礼子さんは偶然ですがその1か月後の 2006年10月29日に71歳で亡くなっています。
2004年時点で曽我部さんは闘病中、武藤さんはおそらく現役を引退されていたのではと思います。
そのためゲーム版の声優には代役が立てられました。
ザクロン役は稲田 徹さん、ジルバ役は江森 浩子さんです。
稲田徹さんは声質は曽我部和恭さんほどイケボではないものの、雰囲気はうまく寄せています。
しかし、江森 浩子さんという方は声質が今風のキンキンに黄色い(かん高い)いわゆるアニメ声。
どうしても違和感を抑えきれなかったエンドウミリエ(仮名)だったのでした。
⑤に続きます。
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