JR西日本立往生(乗客閉じ込め)問題でJRを擁護する人の論点のすり替え
「乗客を安易に駅間で降ろしていたら更なる危険があった」
「自然災害なんだからしょうがない」
「乗客に死傷者が出なかったんだからいいだろう」
「後からなら何とでも言える」
・・・的なJR擁護の声が一定数上がっています。
しかし、私は事が起きてからの乗客を降ろす/降ろさないの判断の前に、まずそもそも事が起きる前の、いわば転ばぬ先の杖の判断をミスしたことの方が問題だと思います。
具体的に言うと、融雪機問題です。
何でもJR西では
「ポイントの融雪機を予備的に事前作動させるかどうかは積雪10センチの予報を目安とする」
という決まりがあるそうです。
つまり、だいたい10㎝の積雪でポイントとは壊れるものという認識ですね。
今回、JR西の上層部は「積雪は予報では8㎝」だから予備作動させておく必要はなし、と判断した。
そしたら実際は予報の倍近い15cmの雪が降ったものだから、お約束通りポイントが故障した、という話です。
今回のJR西の社長の謝罪は、融雪機作動の判断の甘さにも触れていて
「重大な輸送障害が発生するのが予想される状況では最悪の事態を想定して物事を決めるのが最も大事。そこに関して我々の考えが、結果として不十分であった」
とちゃんと謝罪してるんだけど、JR擁護厨さんたちはその点を避けて
「じゃあ駅間で乗客を降ろせってえのか」
「けが人が出たら誰が責任を取るんだ」
「無理やり雪の中で外に出るより、車内に閉じ込められとく方が安全なんだ」
みたいな話のすり替えに終始している印象です。
あんたら、四捨五入って知らないんですか?と聞きたい。
積雪予測が4cmだったら、万がいち予報の倍の雪が降っても8㎝だからセーフ。
積雪予測が5cmだったら、万がいち予報の倍の雪が降ったら10㎝だからアウト。
ましてや8㎝予測なら、ほんのちょっと予報がずれたらあと2㎝くらい簡単に行くでしょう?
私はそのへん凄い気にしぃだから、8㎝と言われたら10cm対策を取らないと安心できない質(たち)です。
それを「予報が8㎝と言ったら8㎝しか降らない」と解釈して安心できる人って、永遠に理解できません。
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