今日は何の日>4月25日:歩道橋の日・日本最古の横断歩道橋はどこにある?
1963(昭和38)年に大阪駅前に日本初の横断歩道橋が完成した日にちなむ。
これは松下電器(現Panasonic)が建設し、大阪市に寄贈したものでした。
数か月遅れて東京でも9月10日に五反田駅前に横断歩道橋が完成しました。
え?
東京五輪1964の前の年ですか。
今年で60周年ですか。
もう少し以前(終戦直後くらい)からあったような気がしてました。
だったら太宰治(1909〜1948年)ゆかりのスポットとして有名な三鷹駅の「三鷹跨線橋」はどうなるのさ!
…と一瞬思いかけましたが、落ち着いて考えるとあれは線路をまたぐ文字通りの「跨線橋」。
道路を渡るための横断歩道橋ではなかったのでした。
しかしこの「歩道橋の日」が制定された後に物言いが付きました。
実はもっと古いのがあったのです。
1959(昭和34)年6月27日に愛知県西枇杷島町で完成した西琵琶町横断歩道橋です。
さすが四輪車王国愛知。
4年も古いじゃないか。
在りし日の(撤去前の)西琵琶町横断歩道画像はWikipediaより。
しかしなぜむざむざ大阪に栄冠をとられたのか。
トヨタは松下電器に負けたのか。
※錯乱しています。
大阪駅前のは松下が造りましたが、愛知のを造ったのはトヨタじゃありません。
とにかく、いったん決まってしまった「歩道橋の日」はそのままにされました。
天下の松下電器が絡んでたら、今さら変更も難しかったんでしょう。
残念ながら西琵琶町横断歩道橋は老朽化を理由に2010(平成22)年4月に撤去されました。
しかし日本最古に敬意を表し、2011年(平成23年)に名古屋大学構内に移築されたとのことです。
一方大阪駅前の横断歩道今日は、現在「梅田新歩道橋」と呼ばれてます。
新と付くからには架け替えられたか?と思ったら、増設されただけで、南側部分は1963(昭和38)年に造られたものが残っているんだそうです。
増設により横断歩道橋というよりはシャレオツに「ペデストリアンデッキ」と呼ぶ方がしっくりくる全容ですが。
なので「現存する、現役の」日本最古の横断歩道橋となるとやはり大阪駅前の「梅田新歩道橋」になります。
画像は照明学会より。
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