「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」
「浄土真宗はダメだ!!」
と言う人が時々います。
理由はだいたいこんな☟ものです。
「善人も悪人も死ねば平等に極楽往生できるなんて、とんでもない教えだ」
「それでは正直者が馬鹿を見るではないか。犯罪を煽るのか。けしからん!」
つまり「悪いことをすれば地獄に行くぞ(勧善懲悪・因果応報)」と教えないからダメだというのです。
はい、では水戸黄門様でも拝んでください。
親鸞上人が定義した善人とは「自分こそ極楽に行く資格があると自負している人」です。
言い換えてみます。
「(恵まれた身分だから)経典をいっぱい読んで勉強していたり(お金を持ってるから)寺に多大な寄付をしたりでき、徳を積んでいると自覚している人」
一方悪人とは「自分など極楽には行けないだろうと思っている人」です。
言い換えてみます。
「(貧しさゆえに)経典を読むだけの学もなく、寺に寄付する余裕もない。生きる方便として嘘もついてきたし、周りに迷惑もかけてきた。何ひとつ徳を積めた覚えがなく、こんな自分が極楽に行けるとはとても思えない人」
自身の負の部分を自覚していないナルシシストが「善人」、自覚しているリアリストが「悪人」であるとも言えます。
「私は生まれてこのかた一度も嘘をついたことがありません」
というのが一番の大嘘!と言われるように「我こそは善人」と言い切る人が必ずしも真の善とは限らないのです。
試しに金総書記や習国家主席に「You は Good person オア Bad person?」と聞いてみましょう。
おそらく二つ返事で
「私の Good person 度は世界一ィィィィィィィィィィ!」
と返ってくることでしょう。
©荒木飛呂彦
親鸞聖人はそんな「私なんかとても無理でしょう」と言う人に「いいえ、あなたもちゃんと極楽に行ける人です」と言ってるのです。
「You思い切って酒気帯び運転しちゃいなYo!死刑になったら極楽行けるYo!」
と言ってるわけでは決してありません。
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