誤嚥を「誤飲・誤飲」と報道するマスコミへの違和感
保育園でのリンゴ誤嚥事故が相次いで報道されていますが、一部マスコミが「誤飲」と言っている(書いている)ことに違和感を感じております。
<誤飲(ごいん)>
本来口に入れてはいけない異物(食べ物以外)を口に入れ食道に詰まらせること。
もしくは大きな異物が気道の入口を塞いで呼吸困難を起こすこと。
もしくは普通に呑み込んだ後で臓器障害を起こすこと※。
異物の種類によっては何事もなく消化器官を通過して便として排出されることも多い。
※ボタン電池や磁石で胃粘膜に穴が開く、等。
<誤嚥(ごえん)>
食べ物が本来通るべき食道ではなく気道に入りこんでしまい、呼吸困難を起こすこと。
その時は大丈夫でも後から肺炎を起こすことも多い(誤嚥性肺炎)。
食べ物が原因なら誤嚥、食べ物以外が原因なら誤飲。
区別は単純明快です。
ところが誤嚥の嚥の字が難しいせいか、インとエンの発音が似すぎているせいか、その相乗効果か、最近はどちらも「誤飲」で押し通すマスコミがあります。
なので高齢者が特によく起こし人口に膾炙しやすい「誤嚥性肺炎」も「ゴインセイハイエン」と思い込んで、そう発音している人が結構いらっしゃいます。
私は細かい所に違和感を感じる性質なので、どうもお尻がむずむずしていけません。
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