いつ頃から「小顔」が誉め言葉になったんだろう
日本で「小顔ですね」が誉め言葉になったのは1990年頃からと言われています。
昭和の頃までは、特に舞台俳優や時代劇俳優には顔が大きいく福々しい人がたくさんいました。
主役ほど大顔だったくらいです。
舞台俳優の場合、大きな顔は後方席や二階席からでも顔の表情がよく見えるため有利でした。
時代劇も顔が大きい方が着物が似合うし、堂々として強そうに見えました。
月形龍之介☟ ☟片岡千恵蔵
市川右太衛門☝ 松方弘樹☝ ☝北大路欣也
紅一点は丘さとみ。
オス猫は大顔ほどモテる
話が飛びますが、今でも野生のネコ科動物のオスは顔が大きい方がモテます。
ネコ科動物が丸顔なのは咬筋(獲物を嚙むための、ほほから顎にかけての筋肉)が発達しているためです。
オスはさらに男性ホルモンにより頬の部分の皮膚が厚くなり、横長楕円形顔になります。
これが未去勢オス猫の証の大顔。
皆の者控えおろう。
そして猫界では大顔のオスほどメスにモテます。
理由は、ケンカが強そうに見えるから。
猫同士の喧嘩というのは、ボロボロになるまで嚙み合ったり、相手の息の根を止めるような馬鹿な真似はしません。
発情期特有のオス同士のにらみ合いも、たいていはにらみ合い・唸り合いレベルで勝敗が決まります。
負けを感じた猫が視線をそらしてその場を去ったら残った方の勝ち。
そういう時に効くのが顔の大きさ。
堂々とした大顔は不戦勝(オス猫の最もクールな勝ち方)を狙えるのです。
「流血せずにひと睨みで勝つ・無駄な怪我はしない」
猫のお嬢さん方も、傷だらけになって辛勝するオスよりも、無傷で楽勝するオスを好みます。
☟猫ビジョンでは左(寺西優真)より右(高橋英樹)の方がモテ顔。
ただこの大顔は男性ホルモンの影響でできるので、第二次性徴前に去勢されたオスはベイビーフェイスのまま成猫になり、メスと見分けがつきにくくなります。
そして現代日本ではもてはやされる「小顔」も、英語ではディスリ言葉になるので禁句と言われています。
その辺については別記事で書きます。
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