「木綿のハンカチーフ」にならなかった埼玉の叔母
これらの続きです。
私の父は長男です。
地元の大学を出て、うまいこと地銀に就職して見合い結婚しました。
うちの田舎は本当に「公務員になるか、農協に入るか、地銀に入るか」くらいしかホワイトカラー(事務職)に就く道はありません。
父はその意味ではラッキーでした。
父には二人の弟がいます。
上の弟は大学卒業後、地元の「公務員、農協、地銀」試験に全部落ちて、しかたなく福岡に本社を持つ某企業に就職。
そしたらすぐに東京支店に転勤辞令が出ました。
当時交際中だった叔母と慌ただしく入籍して二人で仲良く上京して、そのまま亡くなるまで東京支店勤めでした。
これが渋谷の叔父です。
(早逝してしまったので、渋谷の叔母は今、未亡人)
下の弟は東京に憧れて、大学在学中も地元で就職活動をせず、卒業するや上の叔父を頼って上京。
埼玉県で希望の職を得て埼玉県民になりました。
下の叔父は、当時交際中だった下の叔母を地元に残しての上京でした。
で、下の叔母(以下、埼玉の叔母と呼びます)は「あなた早く帰って来て~」「私待ってるの~」と訴えたかというとさにあらず。
「都会で就職できたの?素敵!私も都会に住みたい!!」
と、さっさと荷物まとめて追いかけ上京。
押しかけ女房からのなし崩し入籍。
もう孫もいて、仲良し夫婦です。
\押しかけ女房だっちゃ/
©高橋留美子
「木綿のハンカチーフ」の彼女も、田舎に固執して都会を目の敵にしないで、追いかけて上京すればよかったんじゃないのかなと思う私です。
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