今日は何の日>8月23日:油の日
昨年は「ウクレレの日」をご紹介しました。
今年はこちらをご紹介いたします。
油の日
金田油店として創業したカネダ株式会社が、京都府大山崎町にある離宮八幡宮と提携して制定。
日付の由来は貞観元年(859年/平安時代)8月23日に、時の清和天皇の勅命により九州にあった宇佐八幡宮が京都に遷宮されたことにちなむ。
って、これだけじゃ何のことやらですよね。
実は離宮八幡宮は京都に遷都後は「油祖」「油の神様」を名乗っているのです。
かなりレトロな神社公式サイト。
画像はWikipediaよりお借りしました。
離宮八幡宮は「長木(ながき)」という梃(てこ)の原理を応用した道具を発明し、荏胡麻(えごま)の種子から油(荏胡麻油)を搾ることに成功。
これが企業規模の搾油の始まりとされ、日本の製油発祥の地と言われています。
「油祖」も勝手に名乗り出したのではなく、朝廷から賜ったものです。
同時に油の専売特許も賜りました。
日本の油商人は離宮八幡宮から許状をもらわない限り油を扱えなかった、というほどの権限を与えられたのです。
本日、離宮八幡宮参拝者には荏胡麻油のプレゼント
今日の10~15時の間に離宮八幡宮を参拝した人は荏胡麻油がもらえるそうです。
上に貼った神社公式で確認した情報です。
お近くの方は是非どうぞ。
無くなり次第終了だそうなのでお早めに。
JR京都線・山崎駅から徒歩1分、阪急電鉄京都本線・大山崎駅からでも徒歩4分。
近ッ!!!
こんな駅のド真ん前の神社、なかなかないですよ。
下は売り物の荏胡麻油です。
画像は山崎観光案内所よりお借りしました。
御神酒(おみき)ならぬ御神油とな!!
なんて読むんでしょう・・・
荏胡麻油の苦難
「健康に良い」と近年脚光を浴びている荏胡麻油ですが、苦難の歴史がありました。
戦国時代になると「革命児」織田信長が「油座廃止令(独占禁止法みたいなもの)」を出します。
ほぼ同時期に中国から菜種が到来。
「菜種の方が油の含有量が多いし、絞りやすくて色々楽」なため瞬く間に油市場を席捲。
荏胡麻油事業は衰退していくのです。
離宮八幡宮は村の鎮守(氏神)様ではないため、地域住民(氏子)からの寄進はびた一文入ってきませんでした。
平安時代から戦国時代までの七百数十年間、全てを油事業の運上金で賄っていました。
離宮八幡宮ピンチ!
しかし江戸幕府による保護で命拾いをしたそうです。
可憐な荏胡麻の花画像はGreenSnapよりお借りしました。
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