HSS型HSP🌏Millieの脳内世界

いらっしゃいませ。お好きな記事へどうぞ。

   

It is getting hotter.
Be careful not to eat too much cold food.
This year's ducklings will hatch soon.
How many ducklings will we see ?

食物アレルギーの無い人までグルテンフリー(小麦除去)食にする必要がありますか?


この記事から続いています。



「グルテンフリー(グルテンを含む食品を摂取しない食生活)で健康になる!!」


このグルテンフリーブームの端緒は、某有名テニスプレイヤー(セルビアの人)です。


彼は元々小麦アレルギーでした。


小麦アレルギーだったから、医師の勧めでアレルゲン(小麦)除去食=グルテンフリーを実践した結果、健康になったという極めて理屈の通った話です。


ところが、何故か日本ではこれが


「小麦は中毒を引き起こし、慢性的な体調不良の原因になる危険食品だから、食べてはいけない!」


という過激な説に変化して、一般的に広まっています。




食品アレルギーの種類って、ものすごく多いんですよ。


エリザベス女王はジャガイモアレルギー体質でしたし、果物全般アレルギーという人もいます。


(ムラゴンブロガーのテンチョさんの記事を読むと、どうやら果物全般アレルギー体質でいらっしゃるようです)


そういう人はポテトフリーだったりフルーツフリーだったり、自分の身体が反応しているアレルゲンを適切に除去した食生活をすれば、当然体調が改善します。


だからといって、それらのアレルギーが全く無い人までが


「ポテトは体調不良を引き起こす危険食品だ。食べないようにしよう」


「果物は身体に毒だ。食べてはいけない」


などとヒステリックになる必要まであるでしょうか?


確かに小麦は特定原材料の一つではあります。


<特定原材料>


加工食品に表示義務のあるアレルギー物質7品目のこと。


❶卵 ❷乳 ❸小麦 ❹蕎麦(そば)❺落花生 ❻海老 ❼


他に「特定原材料に準ずるもの」とされている21品目(表示義務なし)もあります。




はい、多いですね。


この28品目が一般的に「アレルゲンとなっている人が多い」食品です。


私が不思議に思うのが


「グルテンは食べちゃダメ!」と不特定多数(小麦粉アレルギーではない人も含む)に発信している人は、なぜか「健康になりたければ蕎麦は食べるな!」とか「アーモンドを食べるのをやめるだけで健康になれる!」とは発信してない※


という点です。


※私の知る限りでは。


誰かがアレルギーを引き起こす懸念が一定ラインよりも高い食品は、皆であらかじめ食べるのをやめましょうと言うのなら、上の28品目全て「食べちゃダメ!」と言わないことには理屈が合わないと思います。


昨日書いた「マイナスイオン」も然りですが、自分で一度検証してみることをせず、鵜呑みにして即拡散!という人が多すぎると感じます。



内閣府食品安全委員会も2020年1月31日 付でこういう見解を出しています。
ご参考までに。


最近ではグルテンが腸内環境を悪化させるとの情報をウェブサイトなどで見かけるようになりました。


食品安全委員会が収集している海外の公的機関の発信情報をみると、グルテンによる健康影響について科学的根拠が確かな情報は、セリアック病(慢性下痢、嘔吐等の症状を呈する自己免疫疾患)以外に懸念を示唆するに十分な資料はない状況です。


英国国民保健サービス(NHS)では、グルテンなどが腸管の粘膜を透過して健康影響を及ぼすという説(いわゆるリーキーガット症候群)について、「概して、食事から何らかの食品を排除することは、栄養失調につながりかねないことから、(セリアック病患者など)厳密な必要性があり、かつ医師の助言の下で行われる場合を除いては良い考えではない。」とまとめています。


 食品安全委員会も、医師の指導による場合などを除き、特定の成分を極端に排除したり、また逆に極端に摂取量を増やしたりするのではなく、規則正しくバランスのとれた食事に努めていただくことが健康のために重要であると考えています。


※これは「小麦粉アレルギーの人が、同じ小麦粉アレルギー体質の人に向けて勧めていること」について言っているものではありません。
 誤解無きようお願いします。