昨夜の東京の雷雪(らいせつ)がきっかけで幼時の出来事を思い出す
昨夜の我が家上空では、雪の降りしきる中、雷が鳴り渡りました。
画像は天気jpよりお借りしました。
雪雲で雷が発生するのは北陸地方ではよく見られる現象で「雪起こし」と呼ばれます。
しかし北陸以外では珍しい現象です。
そして実は世界的にも珍しい現象です。
<雷雪 らいせつ>
英語 :Thundersnow サンダースノウ
独語 : Donnerschneeドナーシュラーク
発達した積乱雲から降る雷を伴った雪のこと。
主に冬の時期に確認される自然現象で、北極圏で頻繁に確認され、アメリカ合衆国(アラスカ州を含む)やカナダに非常に多いが、ヨーロッパのバルト海や河川流域、ロシアのシベリア東部や中国東北部と朝鮮半島東北部にあるオホーツク海および、日本の北海道の宗谷海峡や日本海側の地域(北陸や東北など)でもよく発生する。
竜巻と共に確認される場合が多く、大抵竜巻では雹が降るが雹が降らない場合は雪が降る(冬の場合)。
(Wikipediaより抜粋)
上に挙げられている地名は豪雪地帯ばかり。
それ以外で起きることは珍しいということですね。
下はウェザーニュースからお借りした、栃木県宇都宮市と石川県金沢市の月別雷日数です。
一般的には夏の風物詩のように言われる雷ですが、北陸では冬の風物詩だということがよくわかります。
私の田舎は北部九州です。
冬は朝鮮半島経由で大陸から吹く強い北風の影響で、毎日曇って寒いのが北部九州の特徴です。
南国宮崎あたりを想像して薄着で出張にやって来て
「何で九州がこんなに寒いの!?九州のくせに!」
と震える人が後を絶ちません。
それはね。
阿蘇山が朝鮮半島経由で大陸から吹く強い北風をせき止めるから。
阿蘇山から南は南国なんです。
阿蘇山より北側は「九州の山陰」と思わないといけません。
ただ山陰地方と違うのは、雪は北風に乗ってチラつく程度で滅多に降らないところですね。
雪雲(積乱雲)ができないため、雷も鳴りません。
冬には。
以前にも書いたことがあるエピソードですが、私が小学生低学年の時、冬休みの絵日記の宿題に雷の絵を描いて来た同級生(女子)がいました。
その時の担任の女性教師は非常に思い込みの激しいタイプで、よく理不尽な理由(思い込み)で生徒を叱る人でした。
その教師は、その「冬の雷」の絵を教壇で掲げてクラス全員に見せ、あからさまにこき下ろしました。
「雷は夏のものです。絵日記は適当に書いちゃダメ。自分で本当に体験したことを書きましょう!」
その子は普段から大人しい子だったので、何も言わずに黙って下を向いていました。
今思えば祖父母や親戚の家が北陸などにあって、お正月そちらへ行って体験したのかもしれないのに…。
東京には珍しい雷雪を聞きながら、また思い出してしまいました。
そういえば、英国にサンダースノーという競走馬がいました。
2018年・19年とドバイワールドカップを2連覇して一躍有名になりました。
(ドバイWCの同一馬による二連覇は史上初でした)
お馬のサンダースノーについては別記事で書きます。


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