今日は何の日>2月15日:ジョン・フラムの日(バヌアツ共和国)
昨年は「次に行こうの日」をご紹介しました。
今年はこちらをご紹介いたします。
ジョン・フラムの日(バヌアツ共和国)
ジョン・フラム(John Frum)って何や??
と私も最初は面食らいました。
これは主としてメラネシア(下図参照)に存在するカーゴ・カルトと呼ばれる信仰の一つらしいです。
画像はナショナルジオグラフィックよりお借りしました。
カーゴ・カルト(cargo cult)とは
「いつの日か、先祖の霊または神が天国から文明の利器を山積みして我ら(信者)の前に降り立つ。それによって我らは(物質的に)豊かになるのだ」
という、物質(cargo)主義信仰(cult)の総称だそうです。
※カーゴcargo :「貨物」のカーゴ。
※カルトcult :比較的少人数で組織される異端的、狂信的な宗教集団のこと。
そして「ジョン・フラム」は、バヌアツ共和国タンナ島で信じられているカーゴ・カルトの偶像で、実在した第二次世界大戦期のアメリカ兵だと言われています。
以下はWikipediaから得た情報の要約です。
2006年、ジョン・フラム信仰の取材を行ったポール・ラファエル(おそらく豪州人ジャーナリスト)は、タンナ島ラマカラ村の村長兼信仰の指導者であるアイザック・ワンに対し
「ジョン・フラムは60年以上も昔にあなたにカーゴを約束し、そして誰も来なかった。では、どうしてあなたは彼を信じ続けるのか?どうしてあなたはまだ彼を信じられるのか?」
と尋ねた。
アイザック・ワンは笑いながら
「あなたがたキリスト教徒はイエスの復活を2000年待っていて、それでも諦めていないだろう」
と応じた。
本気なのか壮大なシャレなのかは、部外者の私にはよくわかりませんが、そういう信仰らしいです。
このジョン・フラムが再来を約束したと言われる日付が今日・2月15日であるため、タンナ島では「ジョン・フラムの日」と呼ぶそうです。
ただ、「何年の2月15日」とまでは明言していないようです。
来年かもしれないし、300年後かもしれないし、もしかしたら人間が絶滅して別の生物が文明を築き始めた頃かもしれません。
バヌアツの画像はアゴダよりお借りしました。
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