チャイルド・プレイ(リメイク版)感想…いよいよ本題です
こちらから続いています。
チャイルド・プレイ(リメイク版)2019年
一方リメイク版のチャッキーは、AI搭載で学習機能のある人形という設定になっています。
オリジナル版のキモだった「邪悪な殺人鬼(チャールズ・レイ)の魂」は、あっさり消えて無くなりました。
えー。
そしてこの「ハイテク学習人形」は、不都合なこと(汚い言葉や悪い感情)は学習しないように制限装置を組み込まれて売られています。
しかし一体だけ、その制御装置をこっそり外された人形がありました。
上司からのパワハラ暴言に恨みを持った製造工場(ベトナム)の工員が、仕返しとしてわざと一体だけ制御装置を無効化したという設定です。
プログラマではなく、一介の工員がなぜ制御装置無効化などという高度なスキルを持っているのかが謎なんですけど。
そして運悪くその改変人形の持ち主となるアンディ少年も、オリジナルの6歳(小学一年生)からリメイク版では12歳(6年生)に変えられています。
このアンディが、私にはどうしてもあまり可愛く見えず、感情移入できない。
だいたい12歳にもなった男子が、こんな人形欲しがるかなあ??
それより何よりシングルマザーの母親が改変され過ぎで、こちらには共感できないどころか嫌悪感を感じる始末。
一目で「これはダメなやつだ」とわかるダメ男を家に連れ込み、そのダメ男が「カノジョの連れ子を疎ましがって」暴言を吐いてもスルー。
イマドキと言えばイマドキな設定ですが、おい母ちゃん、しっかりしてよと言いたくなります。
あなたの個人的な男の趣味の悪さは自由の範疇かもしれないけど、そいつがあなたの息子に
暴言を吐くのは見過ごしちゃダメでしょう。
そして「汚い言葉や悪い感情も学習してしまう」チャッキーは、アンディの置かれた良くない環境から、負の感情をどんどん学習してしまいます。
そして「アンディのために」アンディに害をなす奴を消そうと暴走し始めます。
なんだ、元凶は我が子をそんな環境に置いてるダメ母じゃないか…。
チャッキーも可愛くないし、登場するキャラクター全員に不快感を感じてしまいました。
アンディとチャッキーの新旧比較。
殺人鬼の魂搭載人形を抱く6歳児とVS最新AI搭載人形と遊ぶ12歳。
AIチャッキー。
あれ?待って。
ということは…。
この設定で人形を格段に可愛く、動きを格段に良くしたのが「M3GAN(ミーガン)」じゃないの??
「M3GAN」の感想記事はこちらです。
「ミーガン」の記事で私は「チャッキーかと思ったら、違った」と書きました。
訂正します。
「1988年のオリジナル版チャッキーかと思ったら違ったけど、2019年のリメイク版チャッキーの改良型だった」
そしてミーガンの方がまだ救いがありました。
「ミーガン」の方は
「孤児になった姪を引き取った叔母が、仕事が忙しいから(&理系女子あるあるでコドモの扱い方がわからないから)と自分が開発したミーガン(最新AI搭載人形)に子守りを丸投げした結果、人形が暴走」
でした。
こちらは子供が「交通事故で一気に両親を亡くした」という事情から負の感情をこじらせていただけで、叔母が与えた生活環境は別に劣悪でも何でもなかったからです。
画像はRENOTE、シネマカフェ、映画comよりお借りしました。
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