トップガンマーヴェリックを2年遅れで鑑賞<後編の前に蛇足編>
後編で真面目に感想を書きますので、前編と中編に描き切れなかった細かいことをこまごまと、先に書いときます。
Let goの正しい用法は「ありのまま」ではなく「解放する」
アナ雪の歌「Let it go」が日本語で「ありのまま」と訳されたために、
「Let goの意味は『ありのまま』」と覚えている方も多いと思いますが、あれ、相当超訳なんですよね。
本当の意味は「手放す/解放する」。
昭和の頃に流行ったLet's goはLet us goの省略形です。
直訳すると「我々を解き放て」、転じて「さあ、我々は行こうじゃないか」という掛け声になるのです。
Let it goは「それを解き放て」。
束縛から解き放す➡束縛(強要)しない➡ありの~ままで~いいのよ~
という超訳ですね。
夏目漱石先生が創作した「月が綺麗ですね」にも似ています。
「月が綺麗ですね」means「アイラブユー」
<「月が綺麗ですね」とは>
夏目漱石が英語教師だった頃。
「I love you」を生徒たちに訳させたら「我君を愛す」「そなたを愛おしく思う」などと直訳しました。
すると漱石は
「日本人はそんな直球には言わない。『月が綺麗ですね』とでも訳しておきなさい」
と教えました。
さすが言葉の魔術師、漱石大先生。
※この大文豪、実は文筆業をしていたのは亡くなるまでの晩年10年間ほどだけで、職歴の大部分は英語教師でした。
だからといって英語の試験で「月が綺麗ですね」の訳を「I love you.」と書いてしまうと当然ですが不正解になります。
正解は「The moon is beautiful.」。
「ありのままで」も as is/as it is/just as it is などと表現しないと伝わりません。
「It's time to let go.」byアイスマン
本作では、アイスマンの台詞「It's time to let go.」が重要なキーワードになっています。
日本語字幕は「過去は水に流せ」。
(過去のしがらみや呪縛から、己を)解放する時だ➡過去は水に流せ
良い訳だなー。
これを「ありの~ままの~姿になる時間なのよ~」と解釈すると、12時になったシンデレラになってしまいます。
もし「アナ雪」ファンで「Let it go=ありのまま」と覚えてしまってる方がいらしたら、ご注意ください。
アイスマン(ヴァル・キルマー)画像はGQ JAPANよりお借りしました。
蛇足ついでに、エド・ハリス(ケイン少将役)
これでトム・クルーズとひと回りしか違わない(12歳年上・てことは干支は同じ寅ですね)エド・ハリス氏。
エド画像はCinemamarcato、トム画像は映画comよりお借りしました。
ロボコップの中の人(ピーター・ウェラー氏)じゃありませんよ。
似てるけど他人ですよ。
ピーター・ウェラー氏はエド・ハリス氏よりさらに3つ年上の亥年です。
画像はシネマトゥデイよりお借りしました。
どちらも大好きなエンドウです。
というかトップガンマーヴェリックの出演者の中で、私の一番推しはエド・ハリスなのでした。



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