今日は何の日>3月28日:廃刀令が発布された日
昨年は「三ツ矢サイダーの日」をご紹介しました。
今年はこちらをご紹介いたします。
廃刀令が発布された日
1876年(明治9年)3月28日に「太政官布告第三八号:大礼服並軍人警察官吏等制服着用の外帯刀禁止の件」が発布されました。
長いですが「大礼服着用者、および軍人・警察官等の制服着用時以外は、刀剣の携帯を一切禁止する」という趣旨です。
通称「廃刀令」。
大礼服とは明治時代から太平洋戦争敗戦まで、つまり「大日本帝国」時代の日本の最上級正装。
男性用大礼服。
アクセサリー的にサーベルがマストアイテム。
(画像は乃木希典大将。Wikipediaより)
女性用大礼服。
(画像は昭憲皇太后=明治天皇妃。Wikipediaより)
それより5年前に出された「散髪脱刀令」では礼装時のアクセサリー的な帯刀は例外として許すとしていました。
神前結婚式を挙げられた方はいらっしゃいますか?
懐剣、帯に差しましたよね?
画像は着物レンタリエよりお借りしました。
懐剣とは武家の女性が外出時に懐に忍ばせていた護身用短剣です。
豊臣秀吉は「刀狩」で平民を強制武装解除させましたが、その後の江戸時代になると「旅行の時」や「正月や冠婚葬祭の礼装の時」は平民でも短刀の所持が許されていました。
江戸時代は人里を離れると普通に山賊やら追剥やらが出ましたので、護身用として必須アイテムでした。
正月や冠婚葬祭時の礼装では「神聖な力が宿り、災いをはね返す」と信じられていた刀もマストアイテム化していました。
廃刀令ではそういったアクセサリー的な短刀も一律全部禁じたため、検挙される平民が相次いだそうです。

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