カンニング自殺事件は学校側の一方的落ち度なのか?
これは自称「教育の専門家」達の意見(他の生徒の前で卑怯者という言葉を使って叱責したのはやりすぎとも言える、調)と一般人の意見(カンニングした事実は棚上げか?調)で真っ二つの様相になっていますね。
しかし実際にこの学校に子供を通わせた親御さんたちの意見を読むと、入学前に生徒と保護者両方を集めての説明会があるようです。
校風や校則、破った場合の(他の有名私立校に比べても)かなり厳しい罰則まで事細かに説明があるとのことです。
更には紙の同意書を渡され、全てに同意すると署名して提出して初めて入学許可となるそうです。
この生徒が受けた罰則の中で(他の学校に比べて)異彩を放つ「写経」にしても、罰則の一つであることが明記されているそうです。
そこまでした上でその公約通りの指導をしたからといって、学校が一方的に悪いものでしょうか?
全く別の事件ですが、このような記事も見かけました。
時々報道されるあるある事件
「コンビニでコーヒーの小サイズを注文し、実際には大サイズのボタンを押す不正」
を何度も繰り返したことにより、悪質と判断され警察に通報された、警察からは常習性から窃盗罪と判断され、そのことにより勤務先を懲戒解雇になり生活に困窮している当事者自身が、
「警察に通報する前に直接注意してもらえたら、自分はやめたのに。犯罪者を生み出さないシステムをまずは整えてくれないか」
と訴えているものです。
この人は出来心で一度だけやったことで起訴されたわけではないのですが…その常習性があり悪質と判断されたんですが…その原因を
「初回の時に自分を注意してくれなかった店にある。何度か泳がせて様子を見てから本人に内緒でいきなり通報、という仕組みが間違っている」
とし、店側が改善すべきと言っているのです。
ちょっと我が耳を疑った上で、オープンしたマウスをシャットするのがベリーハード!なミラクル理論です。
こう言うとおそらくカンニング事件の原告(ご両親)は
「それはうちの子が言ったことじゃない!」
と激怒されると思います。
しかし、もし教師がカンニングに気付いても見ぬふりをしたり、街でよく見かける親御さんのように全く感情の籠らない口調で
「ダメよ〜〇〇ちゃ〜ん」
と言うだけで子供を放置した場合、どうなるでしょうか?
カンニングにより実力以上の成績を取り続けたら、大学入試でもカンニングをせざるを得なくなるでしょう。
一昨年のセンター試験のカンニング事件では、受験生自らが警察に出頭しています。
日本は20歳未満にはそもそも大変甘いのですが、更に自首したことで不起訴処分で済みました。
しかし、悪質と判断され起訴される可能性が全く無いとは言えません。
また、例え不起訴になっても当然その試験には不合格になるでしょう。
そのようなことになったら、署名した同意書を証拠として提出した上で
「カンニングに対して厳しく臨むという誓約を書面で交わしておきながら、学校が指導を怠ったのが原因で我が子は道を誤った。学校には初回の不正行為発覚の段階で、誓約通りニ度目の不正が決して起きないよう、また我が子が心を入れ替えて懸命に勉強し実力で志望校に合格できるよう、指導する義務があった。学校の怠慢により我が子は不正不正行為を続けることとなり、その将来を困難にされた。学校は誓約不履行と我が子の将来に対する責任を認め、賠償せよ」
とはならないでしょうか?
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