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映画評>ドリームホース(2020年英):事実は小説よりも奇なり

Millie Endo


実話を基にした、競走馬をテーマにしたヒューマンドラマです。


展開が王道過ぎて「少年ジャンプ作品ですか?」と思ったけど、ほぼ実話に忠実らしい。


まさに「事実は小説よりも奇なり」。


本作に先行してドキュメンタリー映画「ダークホース」※が2015年に制作されています。


※原題「Dark Horse::The Incredible True Story of Dream Alliance」

 直訳「穴馬:ドリームアライアンス号の信じられない真実の物語」



Dark Horse | Official Trailer HD (2015)



こちらが好評だったため、別監督がその5年後に撮ったフィクションドラマが本作「ドリーム・ホース」(原題:Dream Horse)です。



映画 『ドリーム・ホース』 公式予告



筋書きを書くと、何せあまりにも王道展開過ぎて逆にフィクション臭が漂うので、よします。


調教やリハビリシーンがほぼ省略されている。

最初は平場を走っていた馬が障害競走に転向した理由も省略されている。

馬主と騎手の会話シーンが皆無。


等、不自然な点にはまあ目をつむるとして。


一点、字幕に驚いたことだけ書きます。


調教師に預けた馬(ドリームアライアンス号)に面会に行く主人公ジャネット。


馬房にいるドリーム号に


Hello,gorgeous.」


と声を掛けるのですが、その日本語字幕がそのまんま


「ハロー、ゴージャス」


なんです。


…え???


これでは、あまり真剣に観てなかった人は


「あれ?この馬の名前、ゴージャス号だったっけ???」

「競馬の登録名はドリームアライアンスで、愛称はゴージャスなの???」


などと勘違いしそうです。


「Hello,gorgeous. 」は英語圏、特に英国で好んで多用されるスラングで、


「やあ、(今日も)イケてるねえ」


といった感じの挨拶です。


日本人はgorgeous=豪華と習い、そう思い込んでいます。

しかし英語のスラングではもっとカジュアルで、軽ーく多用される誉め言葉です。


英米人はちょっと親しくなると、もしくは英国人(の中でも特に中高年や接客業の、愛想の良い人)は初対面から、日本人感覚では歯が浮くような単語を使った挨拶をよくします。


「Hi,love.」 「Hello,my love.」 Hello,sweetie.」  Hello,sweet heart.」  


全て、直訳すると「こんにちは、愛しい人」。


しかしたいてい単なる挨拶(甘口)に過ぎません。


Hello,gorgeous.」もこの仲間です。


こんにちは、今日も最高にイケてる愛しい人」といった感じです。


子どもやペットに対して使うと「ああもう、今日も最高に可愛い」。


ドリームアライアンス号は牡馬なので、「んもう、今日も最っ高にイケメン」といった感じだと思うんです。


          


相手が猫なら「今日も可愛いにゃーん!!」と字幕付けても違和感なし。


これが「ハロー、ダーリン」だったら、単にカタカナ字幕でも日本人にもすぐピンとくるでしょう。


しかし挨拶スラングの「ゴージャス」は日本人にはまだなじみが薄いので、単にカタカナで

「ハロー、ゴージャス」だと、意味が伝わってない気がしました。


映画の内容はまあまあ良かっただけに、この点だけが「???」でした。


      



下画像右が元ネタになった実在のヴォ―クス夫妻です。

左は、けっこうビジュアルを近づけている役者さんです。


画像はITVXよりお借りしました。


 





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