<前編>玉木雄一郎発言の、言い訳しても変わらない欺瞞を検証
「現在の備蓄米制度は『棚上備蓄』という方式を取っており、主食用米として使用しなければ、5年持ち越し分は家畜のエサとして(飼料用米として)放出されることになっています。ですから今回、中小スーパーに出す2021年産の備蓄米は、何もなければあと1年で飼料用米として安く売り出す予定のものでした」
(上の記事より抜粋)
あのですね。
古くなった備蓄米は
「人間の食用には耐えなくなるほど劣化が進み、家畜の餌にでもするしかなくなるから、100%飼料用米になる」
…のではありません。
今の備蓄米のシステムは「放出して減った分を新規で補充する」のではありません。
「放出ゼロであっても、毎年決まった量を必ず新規で補充する」ため、倉庫のスペースが足りなくなるから、古い方から順に外に出すしかないのです。
備蓄米は温度15度以下、湿度60%から65%を保つ、専用の低温倉庫に保管されます。
専用倉庫のキャパシティは100万トンです。
そこに、全く減らなくても毎年毎年必ず20万トンが強制補充される決まりなので、古い方から倉庫を出さないとスペースがなくなる。
低温倉庫からいったん出してしまうと劣化が進むので、仕方なく飼料用米に回すのです。
もう一度言います。
低温倉庫から出して常温・高湿度にさらされた古米は一気に劣化が進むので、飼料用米に回すしかなくなるのです。
これを前提に、もう一度上記の玉木氏の言い訳発言を見てみましょう。
「2021年産の備蓄米は、何もなければあと1年で飼料用米として安く売り出す予定のものでした」
はい、どこの部分が意図的に隠され、巧みに言い換えられているか、わかりますね。
また「何もなければ」と語っていますが、今まさに
「何かが起きてる真っ最中」
だということを認識していないんですか??
極論すると、没落した貴族の末裔が
「世が世なら私は、貴族のプリンス・プリンセスだった」
と言って、現時点での無条件の特別待遇を要求するようなものではないですか。
百歩譲って、玉木氏がその辺の公園で暇つぶししてる一般人のおっちゃんなら
「おっちゃん、どんなに腹が減っても古古米だけは絶対食わねえ。古古米食うぐらいなら餓死してやらあ。ガッハッハ~」
と言うのなら
「はあ、そうですか。個人の自由ですよね。どうぞご随意に」
としか思いません。
私も、例えば
「米はないけどケーキならあるから、一日三食毎日毎日ケーキだけ食え」
と言われたら、3日くらいは我慢して絶食しますからね。
それでも餓死と二択しかないと言われたら、食べるんでしょうけどね。
⇩一日分の食料(これと水だけ)⇩



しかし、一般のおっちゃんの個人的感想とは違って、全国ネットで報道されるもので政治家が、つまり公式発言で「家畜の餌」と言うと
「なあみんな、そんなもの食いたいか?食いたくないだろ?そんなの買う奴は『家畜かよ』って後ろ指差してやろうぜ。(だから、買うんじゃないぞ!)」
的なニュアンスになってしまうんです。
「米はもらうから買ったことない。売るほどある」
と言って失脚した江藤拓全農相と、どんぐりの背比べなわけですよ。
私は小泉進次郎ファンではないですし、レジ袋有償化は愚策だった(今すぐにでも撤廃していただきたい)と強く思っていますし、いわゆる進次郎構文は嫌いです。
それでも、何かが起きているから何とかしようと躍起になっている者に対して、何もしない者が
「何もなければ飼料用米~」
と偉そうに言うのはおかしいと思います。
ちょっと長くなってきたので後編に続きます。




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